山寺のワイルド&タフ

本日は11月最初の日曜日。

昨日の予報では雨のはずだったのだが、一転、好天に。
何しろ普段は数えるほどしかお参りがないので少しお参りが増えても物凄く忙しい感じがする。

紅葉情報を兼ねて境内の風景を少々。

【三重塔付近の紅葉】

【慈恩橋からの紅葉】

【朝もやの参道…といいたいところですがおぜんざいを焚く煙が参道に漂っています（笑）】

昼過ぎに本堂番の女性から連絡が。

「本堂の縁の下でイノシシが死んでます。」

しかも死体を発見したのではなく、真昼間に死体が山から転げ落ちてきたのだという…
死んだから山から落ちてきたのか、落ちたから死んだのか経緯は不明とのこと。

…どんなけワイルドな寺ですか…

現場に行くと、まだ子犬ほどの可愛いウリ坊だった。
本堂の横はかなり急な斜面になっていてその下に小さな死体が転がっていた。
本堂の裏手に穴を掘って埋めた。
畜生道を司るとされるのは馬頭観音様なので、本堂で馬頭観音様の真言を少しお唱えして弔った。

夜10時近くになって冷たい雨が降っていることに気がついた。

飼い犬のコーギー犬がけたたましく鳴き始めた。
庫裏のすぐ近くに何か生き物が来ているようだった。
リードを外すとコーギー犬は真っ暗な闇の中に駆けていった。何を追いかけようというのか…

もう10日もすれば境内はもっと賑わい、紅葉狩の人々が楽しげに往来するようになる。
それと隣合わせで野生の生き物達は逞しく、哀しく、一生懸命に生きている。
その明暗や対比のようなものに時々気持ちが震えることがある。

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