究極の健康法

紅葉のシーズンも後数日を残すだけとなった。
本日も時折小雨の降るお天気。


団体さんへの法話も1回を残すだけとなった。

法話といってもしっかり喋ったつもりで時計を観ると10分も経っていないことが多い。
言葉で相手に何かを伝えるというのはなかなか難しい。

昨年、話のマクラに肩こりに効く体操というのをやったら結構好評…
今年は少しバージョンアップして風邪や肩こり対策として風門という背中のツボの近辺に使い捨てカイロを貼るといい…というような話を加えた。調子に乗って延々と健康法で話が終止してしまうことも。


それにしても…

お寺の歴史とか仏教について話している時はノーリアクションなのに、健康というテーマについて話始めると突然、聴いている人達のテンションあがって興味津津となる。物凄くわかりやすい変化である。

有難いやら有難くないやら…。

巷で健康法とよばれているものの大半は肉体の健康を超えるものではない。
健康とは肉体だけでなない、心にも健康があるし、究極の健康とは魂の健康ではないか…と思ったりするのだが。


仏教がお葬式や法事にしか関係が無いと思っている人達に、仏教が面白くて、奥が深くて、現代の日本人に本当に必要なものだということをもっと感じてもらいたいと思っているのだが、どうにも力不足である。


心と魂がどうあるべきか…そのことを日本人はあまりにも考えずにいるのではないだろうか。

肉体の延長としての快不快や好悪や嗜好に埋没していき、その結果、どんどん社会や家族との関係が希薄になりつつある。

社会や家族からの制約多い世の中にも問題があるが、人々がどんどん無縁になっていくことには深刻な危機感を覚えずにはいられない。

親が子供を捨て、子供が親を捨てる。
死者は打ち捨てられ、顧みられることはない。
…そんな社会がもうそこまで来ている気がする。

仏教を学び、実践することが実は心と魂にとって究極の健康法なのだ…いつかそんな法話ができたらいいと思うのだが、そんな本格的な話ができるまでの道のりは随分遠い気がする。
ブログランキ

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