奈良にてタイムトリップ
霊場会(関西花の寺25か所)の年末総会&懇親会&研修会の為に奈良で一泊しました。
本日は研修会の為、元興寺へ。
【元興寺】http://www.gangoji.or.jp/
さて質問です。
「世界最古の木造建築物はなんでしょうか?」
大方の方は御正解だと思いますが、答えは
「法隆寺」
ですね。ところが…近年、この元興寺の建材の中から法隆寺以前の年代の木材がみつかりつつあるというのである。
日本に仏教が公伝し、最初に蘇我馬子が飛鳥の地に建てた日本最初の仏教寺院が飛鳥寺(法興寺)である。
平城に都ができたときに飛鳥寺を移築したのが現在の元興寺とされる。
日本最古の仏教寺院の面影がこのお寺には今も残っているのである。
法隆寺より古い寺って…
なんかものすごくワクワクしますね。
御住職は説明しながら
「この柱は少し新しくて平安の頃のものです」
とか言われるわけです。
平安時代が「少し新しい」って(笑)…
ご住職直々に一時間以上お寺や寺宝の説明をして頂きました。
博識&明快な説明に感動。
ジョン・レノンのような丸い、クラッシックな眼鏡をされ、僧衣を着た御住職が国宝の本堂で縷々お話をされているとまるで古代の世界へタイムスリップして、眼の前にいるのはいにしえの学僧か…と錯覚するほどでした。
なんとも何とも豊かな時間をすごさせて頂きました。
元興寺には国宝の五重塔がある。高さ僅か6メートルながら国の指定では建築物となっている。ところが世界遺産に登録できるのは「移動できないもの」という条件があってこの小塔は建築物でありながら世界遺産に登録されていないのだとか。仏像は移動できるので世界遺産に登録されない、ところが奈良の大仏は移動不可能なのでちゃんと世界遺産に登録されているのだとか。
時間を忘れるような興味深いお話が続き至福のひと時でした。
奈良は12月とはいえ足早に歩けば汗ばむほどの暖かさでした。
風もなく、穏やかな気候の奈良の街を少し歩きました。
新しいものを作るという活気はあまり感じませんが、積み重なった時間の流れが、街のところどころに漂っているような不思議な空気は奈良特有のものだと改めて感じました。
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