意識は<第3の脳>から生まれた?…という妄想について
予報では明日は雪とのこと。
いよいよ本格的な冬の到来である。
何度もこのブログに書いていることだが、寒い時に薪で焚いたお風呂に入ると本当に身体が暖まる。
60代の知人が田舎の家に泊めてもらって初めて薪で焚いたお風呂に入って、その心地よさに感激したとのこと。
その方は毎晩、眼が覚めてトイレに立つのが常なのだが、薪で焚いたお風呂にお入った晩は朝まで眠れたという。年配の方だから夜に眼が覚めてトイレに立つのではなくて、身体の冷えが大きな原因だったとしたら興味深い。
最近は若い人の体温がどんどん下がっていると聞く。ちょっと心配なことである。
体温が下がるということは基礎的な代謝が低下することに他ならないからだ。
温泉も身体が暖まる感覚があるが、どこでも温泉が湧くわけでもない。
だが田舎なら比較的簡単に薪で焚くお風呂が設置できる。
『薪で焚いたお風呂に浸かって冷えを改善する田舎体験』…などというのを誰か企画してくれないものか。きっと若い女性に喜ばれると思うのだが。
閑話休題。心はどこから来たかというのは大変に興味ある問題である。
ひとつの手掛かりは内臓である。
心は内臓からスタートしたのではないかという気がする。
ナマコのように脊椎もなく、もちろん大脳も無い動物を考えると分かりやすい。
食物を取り入れ、消化し、排出するという内蔵の働きが高度化する過程で神経が発達し、それが脊椎を発達させ、さらに大脳を生んだというのが私の妄想?である。
東洋医学では意識の根源は五蔵=主要な臓器にあるという考えがある。
このことは意識が内蔵感覚から発達したこと、言いかえれば意識の<古層>に内蔵意識があることと深いつながりがあるような気がするのである。
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人間の広義の皮膚には非常に高度で複雑な働きがあり、脳に代替できるような部分があるのではないか…というのである。
私なりのかなり勝手なイメージでは身体全体が薄いフィルムのような脳で包まれているという感じである。
内蔵感覚もまた体内の組織が発達して生まれたものである。皮膚というより身体組織そのものが意識をもちうる可能性があるのではないか…
東洋医学ではツボ(経点)と経絡が治療の重要な要素である。
主要な臓器に対応するように体表にツボがあり、身体の深部に経絡という物理的組織を持たないネットワークがあるとされる。
これまで経絡というのは東洋医学の概念としか考えていなかったが、もし、原始の動物が身体組織の感覚を発達させる過程でまず経絡という組織の無い、準神経的なネットワークを発達させ、その一部が神経として実体化していったと考えたらどうだろうか…
これはかなら面白い。経絡というのは東洋医学のものではなくて、神経の元型ではないかと思うのである。
内臓だけの生き物の段階の次には大脳を持たず脊椎と内蔵だけの生物が考えうる。
もしかしたら脊椎にも高度な思考ができるのかもしれない。
或いは今でも…
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野口晴哉近の妻であった野口昭子の「朴葉の下駄」や、或いは野口の体系を継受した弟子達も繰り返し同様のことを述べている。
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これは脊椎に濃密な意識があることと関係があるのではないか…
皮膚として意識、内蔵としての意識、脊椎としての意識、大脳としての意識
意識は少なくともこの4層構造なのではないか…
この問題は他にもいろいろと面白い問題が関わってくるので明日もう少し書いてみたい。
※ 東洋医学、鍼灸、整体、アロマテラピー、レフレクソロジーなどを広く修められているとても立派である。ブログのタイトルは「春月のちょこっと健康術」。一読をお勧め致します。
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