空から落ちて来た仙人
地元舞鶴で来た女子高生殺人事件の公判が始まった。
状況証拠ばかりで素人考えでも無罪になる公算が大きいように思うのだが。
舞鶴署の真意がもうひとつ分かりかねる…
- 作者: アダムカバット,Adam Kabat
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2001/07/01
- メディア: 単行本
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柏書房といって古文書読解の手引きなどを沢山出版している書店から出ている本なのだが、江戸時代の妖怪草子をお手本にしてくずし字を学習しようという本である。しかも著者は外国人。
妖怪×くずし字×外国人…
私好みのキワモノである(笑)
くずし字を勉強したいと思いながら何度も何度も挫折している。
この本には江戸時代の妖怪草子が取り上げられているが江戸時代の妖怪草子は殆どマンガかアニメのノリである。
江戸時代の人達は現代の子供達が「ポケモン」や「ゲゲゲの鬼太郎」を楽しむようにこの妖怪草子を読んだにちがいない。
いろんな話が載っているが、妖怪が百物語をする話がある。
百物語というのは集まって怪談を披露する会だが、化け物が集まってどんな怖い話をするかというと坂田金時、朝比奈三郎、弁慶など妖怪退治をした豪傑の話なのである…思わず笑ってしまった。
この本でなんとか挫折せずにくずし字を学びたいものである。
京都新聞では毎週日曜日に古典の解説が載っていてなかなか面白い。
京都新聞の紙面はかなり左寄りで好きではないが、この古典論は面白い。
最近までは枕草子だったが、現在は宇冶拾遺集が取り上げられている。
先週は高僧がお寺にいる前に空から仙人がおっこちてくる話が載っていた。
なんだか情けない仙人の話である。
私も自他ともに認めるおっちょこちょいなので、仙人になっていたら多分、空を飛んでいる途中で2回や3回は落ちたりするにちがいない。
落ちて来た仙人で想い出すのは久米の仙人である。
何か関係があるのか…
いろんなお寺の自伝を読むと仙人と呼ばれる人々が時々出てくる。
これらはどういう人達なのだろうか。なかなか興味ある問題である。
道教を修めた人々が日本に沢山渡来していたのではないだろうか。
それとも仏教を含めた聖人を仙人と呼んでいたのだろうか。
ただ道教の文化が様々な形で日本に伝えられていたことは間違いない。
そしてある時期、恐らくは仏教に押されて駆逐され、歴史の片隅に追いやられていったのではないか。とりあえず今はそんな風に考えている。
- 作者: 松長有慶
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: 文庫
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松長有慶の「密教」には密教を相承した伝説的傑作僧の事績が詳しく取り上げられているが、唐王朝では道教の影響力が甚大であり、一行禅師ら密教の師僧達も道教に精通していた様子がうかがえる。
或いは道教そのものをベースにして密教を学んだのかもしれない。
道教の様々な教義や行法が日本に流入していたことは想像に難くない。
ついでにいうなら仏教も様々な新しい思潮によってとって代わられていく。
例えば仏教の法力よりも武士の持つ霊威のほうが上回っていったというような問題である。
歴史の隠れた問題に思いを馳せるとはなんと楽しいことであろうか。
師走の忙しさを忘れて時々そんな空想にふけっている。
【追記】
いつもご訪問ありがとうございます。
所用により2、3日更新をお休みするかもしれません。
ぶろぐ坊 九拝
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