お正月の残り福

明日からまた天気が下り坂の様子。

天候が悪くなりそうなので地元のどんど焼が一日来りあがって明日になった。
正月の門松や飾りものを燃やすのである。

最近はいろんな予定が重なってなんだか慌ただしい。年頭の行事がまだ3つも残っていて少々気が重い。


本日は庫裏で法事が一件。
読経を始めるのと殆ど同時に

ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャラ、ピーヒャラ…

不思議な音が聞こえてきた…
ようやく音が止んだと思うと、また

ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャラ、ピーヒャラ…

庫裏の中が寒いのでお参りの方が来られる前に石油ストーブで部屋を暖めていたのだが、一定時間燃焼するとこの不思議な音が鳴る仕組みらしい…

気が散る…

読経に集中でいなくなりそうになるを必死でこらえてようやく法事を終えた。






正月のお餅も残り少なくなった。
最近のお気に入りは黄粉仕立て。

焼いたお餅を軽くお湯につけ、引きあげて、お湯をきったところへたっぷりの黄粉と粉末の黒砂糖をかけて頂く。
ほっこりした感じの甘さが心地良い。

それを食べていた時に子供の頃、祖母が焼いた餅を熱い番茶に浸して、それから黄粉と砂糖をかけて食べさせてくれたのを想い出した。
かすかな番茶の香りとお餅の焼けた香りが記憶によみがえってきた。そして気丈だが優しかった祖母の顔も浮かんだ。
祖母は晩年、脚が少し不自由だったが、大儀そうに歩いていた姿も思い出された。
記憶というのはどんどんつながって思い出されるようで興味深い。

時々、子供の頃の記憶の断片が頭に浮かぶことがある。
大抵はささいなことだが、そんなささいなことが案外人生にとってはとても大切なものなのかも知れない。

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