一年に一度の御馳走&雀の涙

朝の推定気温はマイナス4度。

サラッサラのパウダースノウである。
時々、強い風が吹くと積もった雪が舞い飛んで景色が白く見える。
【本日の山寺の雪景色はこちらのブログをご参照くださいませ】
『ザ・舞鶴 <舞鶴再発見>』
http://blogs.yahoo.co.jp/bntjr474/7152866.html

本日は地元の某村の祈願。村の集会所で一年の健勝を祈念するのである。
最初に木札に真言を書いて祀り、会食した後、祈願を行う。

会食のメニューは決まっている。
ご飯に汁もの。香の物。そして大根おろし

おかずが大根おろしだけというと寂しいようだがこれは食べてみないと分からない味である。
取れたての大根を唐辛子とおろす。ただそれだけだが滅法美味しいのである。
雪をかぶって甘さをました大根の甘みと冷たさ、唐辛子の辛味。そこに醤油を少々。
それを炊きたての熱いご飯と舌の焼けるようなみそ汁と一緒に食べると、何といっていいのか…余分なものをすべて削ぎ落した味というべきかもしれない。
瀟洒なレストランの料理など吹っ飛んでしまうような、眼を洗われるような、超剛速球のストレートのような、そんな新鮮な味である。毎年楽しみにしている。




節分間近になり祈願の申し込みが時々あるが、一つ困っていることがある。祈願をめぐって延々電話をかけてくる方がいるのである。

「厄除け祈願してください」と最初に電話がかかって来た後、
「やっぱり開運祈願にしてください」
→「やっぱり交通安全にしてください」
→「盗難除け開運厄除け家内安全にしてください」
→「やっぱり…」
今日もこの件で一日に4回も電話があった。

少々気が滅入ってきた。

信心深い方なのだが心が捉われている。
そのことを何回も説明するのだが分かってもらえそうにない。
どうしたものか…




最近、すごく気持ちの沈んだ話。

御世話になっている知人が交通事故に遭った。
過失割合は100対ゼロで先方に全ての責任がある。
ところが先方の保険会社の対応に全く誠意がない。

何カ月も治療しているのに治療費は最初の1カ月で打ち切られてしまった。
タクシー代を請求しても一回あたり90円しか払って貰えない。
問いただすと、とたんに態度を変えて恫喝される…


知人は善人としかいいようのない方だけにその方がいわれのない苦悩の中にあるのは見るにしのびない。

保険の実態をきちんと知っておいたほうがいい。
保険は胴元=保険会社が大勝ちするように設計されたギャンブルである。


そのことをきちんと知らずに<保険に入っていれば安心>というのは妄想である。
少なくとも保険について中立ないし、批判的立場からの情報を元に保険の加入を検討すべきである。

テレビのCMでてくる爽やかで、親身なお姉さんというのは虚像である。
加入者の得は保険会社の損である。保険会社の損は加入者の得である。

ところが保険というのはその実態が分かりにくいように設計されている。
この会社もHPをみると<○○満足度第1位>といった文字が踊っていた。

善良な市井の人々の涙を絞り、肥え太っている人達がいる。
人は賢く、強くあらねばならないが、同時に素朴で、純粋で、人を信じる心も持つべきである。


時々、この世の中に巨大なゆがみを感じることがある。
お寺という場所に居て、そのことをどう観じ、どう対処すべきなのだろうかと迷うことが多い。


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