山寺の殺気  高岳親王の最後  ギギギの女房

寺門興隆 No.120(2008年11月号)―月刊

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寝る前に布団に寝そべってお坊さん専門誌「寺門興隆」を読んでいると、
背後に殺気…
振り向くと、1歳5カ月の娘がニコニコ笑いながら大きな目覚まし時計を頭の上に差し上げて、まさに私の後頭部めがけて振り下ろすところだった。

危なすぎる…

こんな調子で私も妻も娘にいろいろと危害を加えられつつある。

殆ど等身大のチャッキー人形…

チャイルド・プレイ [DVD]

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老僧夫婦が気心のしれた檀家さん達とカンボジア旅行に行くとのこと。老僧は

「ワシはもう帰ってきませんから」

と冗談ともつかないことを言う。

高丘親王航海記 (文春文庫)

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山寺の開基は高岳親王という方だが、中国に渡られた後、インドへの渡航を企て、南方の地で亡くなったとされる。
老僧はこの高岳親王が南方で亡くなったことがずっと気になっているらしい。

高岳親王の最後については餓死、病死、はたまた虎に食べられたなどという説もある。
虎に食べられたというのは突飛な話だが、仏教には虎に自分の身体を布施するという説話があるのと、当時の南方の風土が誤解されたのだろう。
早い話、高岳親王がどのような晩年を送ったのか定かではないのだ。

老僧によれば南方の小乗仏教の国々を訪れた高岳親王は、日本に帰国するのがバカらしくなって、その地に骨をうずめたと主張する。もちろん根拠はない…

親王薬子の変によって天皇への道を断たれたが、日本のゴタゴタに嫌気のさした親王が穏やかな気候で、仏教の盛んな南方の国に惹かれてそこを安住の地としたというのは、なかなか夢のある話である。徒に悲劇的最後を想像するよりよほど楽しいではないか。「グラップラー刃牙 外伝」みたいで素敵な話である。老僧の想像力をちょっと見なおした。

松下奈緒氏をよくメディアで見かけるが清潔感のある素敵な方である。

出世作の「ゲゲゲの女房」になぞらえて私は妻を「ギギギの女房」と呼んだりする。
私の僧名に「ギ」という発音の漢字が含まれているからである。

私は高岳親王のような立派な高僧にはなれそうにないが、ギギギの女房の内助の功を得て山寺の歴史を次代に受け継いでいきたいと思っている。

ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)

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【告知 その1】

「生きがいの創造」シリーズの著者である飯田史彦先生の講演会を舞鶴で開催することが決定いましました。
期日は10月23日(日)。主催は舞鶴東仏教会です。詳細が決まりましたら、当ブログにて告知を行います。

[決定版]生きがいの創造

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【告知 その2】

2月3日午前10時より節分祈願祭が行われます。年に一度の本尊波切不動明王様ご開帳の機会です。(開帳は法要の間のみです)
祈願お申し込みはお早めに願います。(当日参拝できない方、遠方の方には後日、御札を送らせて頂きます)詳細はHPをご覧ください。http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/



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