密教とロケット

         

密教瞑想と深層心理: 阿字観・曼荼羅・精神療法

密教瞑想と深層心理: 阿字観・曼荼羅・精神療法

これまで数え切れないくらい古書を買ったが、所有者の痕跡というのは楽しいものである。
いろんな書き込みがしてあるもの、お札が挟まっていたもの、著者のサイン入り…中には著者から贈呈者に宛てた手紙が挟まっていたものまである。
先日、アマゾンで山崎泰廣著「密教瞑想と深層心理」を買ったらサイン本だった。


多分…「観蓮知自浄」


密教に相応しい良い言葉である

霊場会の会報紙を読んでいたら、編集担当の方のコラムに「仏教の蓮というのは本来スイレンのこと」と書かれてあった。
ハスとスイレンは大いに異なった植物である。ちよっと意外だった。
ちなみにその担当者の方が「蓮」という言葉をネットで検索したら、最初に出て来たのは

蓮舫


だったとのこと…。


蓮は泥中に咲くことから煩悩の中あって煩悩に染まらない智慧や慈悲の譬えに用いられることが多い。

煩悩即菩提この言葉は難しい。
煩悩がどうしたら菩提(悟り)につながるのか、しかも“即”とは…

節分祭では護摩を焚くが、炉にくべる薪は煩悩を表し、火は如来の知恵を表すとされる。
煩悩が智慧によって滅尽され、また煩悩が智慧に換わる。正に煩悩即菩提の世界であるが、いつかそんな深遠な世界に触れたいと思っている。


ロケットに例えたらどうだろうか…とふと思いついた。

ロケットを加速する方法として、余分な荷物や構造物を捨てることと、もっと推進力のある燃料を使用するという方法は誰も思いつくだろう。ここでもし、「余分な荷物やロケットの不要な構造物」(=煩悩)を燃料に転換できる装置があったとしたらどうだろうか。重量を減らすためにただ捨てるのではなく、それを燃料に換えることができたら…そんなことを考えてみた。

そもとも煩悩即菩提とは本来は菩提でしかないものを煩悩と思い込んでいるということなのだろうか。
実はこの世界は菩提だけしかない。それを煩悩と観るのは正に智慧の至らざるによる…




そんなことを考えていたら明後日は節分だというのに準備が遅々として進まない。
困ったことである…

【告知 その1】

「生きがいの創造」シリーズの著者である飯田史彦先生の講演会を舞鶴で開催することが決定いましました。
期日は10月23日(日)。主催は舞鶴東仏教会です。詳細が決まりましたら、当ブログにて告知を行います。

[決定版]生きがいの創造

[決定版]生きがいの創造


【告知 その2】

2月3日午前10時より節分祈願祭が行われます。年に一度の本尊波切不動明王様ご開帳の機会です。(開帳は法要の間のみです)
祈願お申し込みはお早めに願います。(当日参拝できない方、遠方の方には後日、御札を送らせて頂きます)詳細はHPをご覧ください。http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/



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