大相撲が土俵際  ガンダムファン用仏壇  世にも稀な仏像

大相撲が土俵際…

昔から八百長の噂は絶えなかったが、こうもはっきりとした物証が出てくると言い逃れしょうがない。

産経紙では連日この問題を取り上げている。
かっては年2場所、年間20日しか取り組みが無かったのに、現在は年6場所、90日も取組がある。
取組数が増えただけでなく、力士が大型化して怪我の可能性が増えた。

幕内と幕下では待遇に天地の差があるから、勝ち越しのかかった力士が既に勝ち越した力士に金銭とりひきをもちかけるようになるという。このコメントを寄せておられたのは先日、善通寺で講義を受けた慶大の中島隆信教授である。

大相撲の経済学 (ちくま文庫)

大相撲の経済学 (ちくま文庫)

世の中全体でひとつの大きな流れを感じる。
それは古いシステムの崩壊が始まっているということである。
その古さを克服できないシステムは決定的な崩壊を免れないのではないか。相撲協会などはその典型だろう。

日本の政治も果たして古いシステムを脱却して、より合理的で、国民に安全と充足とエネルギーをもたらすシステムになっていくのだろうか?かなり危うい気がするが…
お寺や寺壇制度も最も古いシステムのひとつである。仏教は新しい時代の流れの中で生まれ変われることができるのか…これは日本仏教にとっての最大の課題だろう。


RINNE(リンネ)
宙の旋律(そらの旋律)
遥かなる旅路(はるかなる旅路)


今朝の新聞の折り込み広告に入っていたお仏壇の名前である。
いわゆる新型仏壇と言われるタイプ。いずれもモダンなデザインである。

仏道は基本的に輪廻から解脱を目指すのがひとつの目的なので「RINNE」とはいかがなものか…とかいろいろツッコミどころはある。お仏壇はご先祖様との邂逅の場でもあるのでどうせなら「めぐりあい宙(そら)」と言う仏壇を作ったらガンダムファンが買うかもしれない…


毎日新聞に仏像の連載記事があり、義父が切りぬいて送ってくれる。

日本には30万体の仏像があるともいわれている。
実に千変万化の仏像があるが、私の知る限り最も珍しい形態の仏像といえば穴太寺(あなおうじ)の釈迦涅槃像ではないかという気がする。

お釈迦様が横たわった涅槃像は全国にあるが、このお寺の釈迦涅槃像はなんと布団を掛けて寝ておられるのである。しかも枕は蓮台である。(yahooeで画像検索すると見ることができる)

明治時代に大阪のある女性の枕元にこの仏様が現れたことをきっかけに寺内を調査した結果、屋根裏からでてきたといういわれを持つ。
屋根裏で人知れず寝ておられたというのがものすごく不思議であるし、しかもそれが見ず知らずの他人の夢に出て来たというのも重ねて不思議…

お参りされた方によれば仏様の布団を剥いで、自分の悪い場所と同じ仏様のお身体の箇所を撫でるのだという。
仏様の身体を撫でたりする仏像は各地にあるが、

寝ておられる仏様の布団を剥いで身体を撫でる…

なんかバチがあたりそうでもったいない気がする。
日本には実に多様な仏様があると感心してしまう。

かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 思はで頼め 十声一声

穴太寺http://www.saikoku33.gr.jp/21/


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期日は10月23日(日)。主催は舞鶴東仏教会です。詳細が決まりましたら、当ブログにて告知を行います。

[決定版]生きがいの創造

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