浄土に学ぶ

今年(2011年)は法然上人の800年忌であり、また親鸞上人の750年忌にあたる。

全国の浄土宗、浄土真宗の信者さんが京都に大集結するわけであるから大変なことだ。
お寺によっては5台、10台とバスを仕立てて上京される。
経済効果も大きい半面、交通渋滞への影響を懸念する声も聞く。



先日、浄土真宗のお寺の本堂を拝見させていただく機会があった。
法務にお忙しい御住職が時間を割いて、丁寧に案内していただいたので恐縮した。

同じ仏教であっても宗派が違うとアナザーワールドなのである。
荘厳(「しょうごん」飾り付け)も違えば、お勤めも、檀家さんとのお付き合いの仕方も違う。

全体的に簡略化の傾向があるが、お経も長ければ、僧侶による法話(「聴聞」というそうである)も2時間くらいかかるそうである。

仏事全般が大規模かつ長大である。
仏事や法要が3、4時間かかるというのは決して珍しくないという。

私の場合、殆どの法要は1時間以内なので想像を超えた世界…

法然親鸞という方は天台の流れも汲んでいるので、どこか密教に通じる要素も感じたりしてこれも興味深かかった。

ご住職は法話をどのようにするかとても苦心されているとのこと。

お寺にはよくいろんなカタログやパンフレットが届く。
「心に響く3分間法話」「住職の手作り法話」みたいな案内も来る。(既成品なのに「手作り」とは矛盾だが…)

御住職によればその手の本はあまり役に立たないとのこと。
自分の実感や実体験の裏付けが無いと駄目だそうである。

明日はよそのお寺から頼まれて1時間15分くらい法話しないといけないが全然自信がない…
檀家さんが貸してくれた「名僧傑僧法話集」という10枚組のCDが手元にあるが、今からこれを聴くかどうか迷っている…

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