「日本海軍艦艇発達史」或いはちょっとしたガンダム的妄想

日本海軍艦艇発達史

日本海軍艦艇発達史



先日コンビニで買った「日本海軍艦艇発達史」(双葉社 600円)をパラ読み。


日本海軍の創生期から大戦までの主要な艦艇156隻がCGで再現されている。

各艦艇に簡単な説明がなされているが、説明を読み、CGの復元図を見て、いろんな想像をするのが愉しい。


例えば…


慶長2年に就役して、明治元年に沈没した「開陽」。



幕府船として初めて太平洋横断した咸臨丸の水線長(喫水線の長さ)が41メートルであったのに対して、開陽は68.6メートルと巨大。


オランダで建造された蒸気フリゲート艦である。
当時としては西欧でも稀にみる大型戦艦だった。


最新鋭のクルップ砲を始めとした火力装備は開陽1隻で薩長海軍に対抗できるとされ、統幕派を畏怖させた。

この開陽は作戦中に江差沖で暴風雨により座礁し、沈没。

就役から僅か1年数カ月である。

幕府軍は討幕軍に対する制海権を一挙に失った。

もし、この開陽が沈没せず作戦行動を続けていたら、恐らく歴史は変わっていたのではないか…

大戦時の大和は世界最大最強の戦艦だったが、魚雷や対艦爆撃といった戦艦への多様な攻撃方法が既に確立していた。

幕末明治ならなおのこと超強力な戦艦1隻で歴史が変わっていた可能性は極めて大きいと思うのだが。

そんなことを考えるととても面白いではないか。



ガンダムでいうと…


開陽はやっぱりビグ・ザムでしょうか…



量産されたビグ・ザムジャブローに降下して、連邦を殲滅していたらどうなったかとか…
そんな余計な妄想まで…


或いは…



明治20年代に就役した戦艦の「厳島」「橋立」「松島」。


その名のとおり日本三景に因んで命名されている。(「三景艦」という名称まであった)


真面目なのか、雅なのか…

しかも3艦が清国の定遠級戦艦を3方向から囲んで砲撃することを企図していたという。

元祖ジェットストリームアタックみたいな話ではないか…


ガンダムに出てくるジェットストリームアタックは3機による単縦攻撃。

だが、あんなに3機が近接していて、1番機が被弾したら後続機も擱坐してしまう可能性大。


火線を交差させることは攻撃の大原則。

まして1対3の攻撃なら3方向からの同時攻撃のほうが有効なのでは…


もっともジェットストリームアタックの元ネタは多分、小池一夫さんなどの劇画に出てくる忍者などの攻撃方法だと思う。


主人公に対して複数の敵が時間差攻撃をかけるというのはよく登場するのである。


ガンダムは<巨大ロボットアニメ×戦争映画>という骨格を持ちながら、小池一夫白土三平、さいとうたかおなどの歴史劇画のエッセンスを巧みに取り入れていると考えている。

それにしても…

ガンダム世界になぞらえると、日本軍というのはどこかジオン公国っぽくてよけい親しみを感じてしまう。

ジオン派の私としては嬉しい限りである。

burogubouをフォローしましょう



ブログランキ

ング・にほんブログ村へ
にほんブログ村←いつもご訪問ありがとうございます!
丹後の山寺の住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)


【告知】
宮城県名取市亘理町の今の写真が以下のサイトで見られます。

http://www.flickr.com/photos/ikukoishida/



       【告知】
飯田史彦先生が被災されたとの情報があり現在確認中です。

「生きがいの創造」シリーズの著者である飯田史彦先生の講演会を舞鶴で開催することが決定いましました。
期日は10月23日(日)。主催は舞鶴東仏教会です。詳細が決まりましたら、当ブログにて告知を行います。

[決定版]生きがいの創造

[決定版]生きがいの創造


         【告知】

当山所蔵の快慶作“深沙大将立像”は7月16日から28日まで奈良の国立博物館に出展されます。その前後は不在となりますので、当山の仏像を拝観希望される方は御留意下さいませ。
『天竺へ 三蔵法師3万キロの旅』
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2011toku/tenjiku/tenjiku_index.html