J・ゴンダ「インド思想史」にワクワク
ブックオフオンラインに注文していた本が届いた。
J・ゴンダ「インド思想史」もその1冊。早速取り合えず1、2章と第6章のブッダの部分を読了。
- 作者: J.ゴンダ,J. Gonda,鎧淳
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 文庫
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現代人にとって、インド思想が甚だ魅力的な研究領域なのはなぜであろうか。最も主だった理由の一つは、ガンジスの大国の驚くべき文明の構造にある。ここでは、ほぼ完全に古代的な基盤の上に、どの古代民族も遥かに及ばないほど高く、彩豊かな文明が展開した、しかも、それは、絶えず新生面を伴って登場する古代的要素、その連綿として力強い影響の下に展開したのである。 <第一章 ヴェーダ>
「インド思想史」はこんな書き出しから始まる。
ワクワクする格調の高さがいいですねえ…
どの民族でも古代というのは人智を超えた力への畏怖とそれを克服し、利用し、従順たろうとした時代であったように思う。
その姿は現代の我々からはあまりに異常であり、理解不能であると同時に、現代につながる諸学問を胚胎した。
古代インドではヴェーダ時代の人々に於いては祭儀がその中枢にあった。
正しい祭式の時刻を決めるのには暦と天文学の知識が必要であり、祭壇の構築には幾何学の知識が必要であった。正確な発声と語法に対する必須の要求は、音声学、文法学、韻律・語彙などの研究を促した。 <第二章 ブラーフマナの思弁>
ところどころ読みにくい箇所もあるが、同時にハッと気付かされる指摘もある。
原著から割愛されている部分もあるようだが、この分野の基礎文献のようなので読んで損はない。
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