「虹と水晶 チベット密教の瞑想修行」 雲り後強雨
【お知らせ】8月13日にHPを少々更新いたしました。ご笑覧頂ければ幸いです。
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- 作者: ナムカイノルブ,Namkhai Norbu,永沢哲
- 出版社/メーカー: 法蔵館
- 発売日: 1992/02/01
- メディア: 単行本
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昨日からナムカイ・ノルブ「虹と水晶 チベット密教の瞑想修行」(法蔵館)を読み始めた。
そんなに時間を割いていないが平明な記述で3章まで読了。
チベット仏教のニンマ派を中心に伝えられてきた<ゾクチェン>の教えと修行について書かれている。
チベットの修行者の伝記としても読めるし、仏教の他の修行体系との比較も興味深いものがある。
自分の修している日本の密教にインド密教やチベット密教のエッセンスを取り入れられないかと時々考えている。
同じ密教でありながらインドやチベットの密教には日本人には受容しがたい生々しい雰囲気があるが、その中には日本人の密教にとって有用なものがあるはずだと感じている。
午前中は曇り時々雨。気温やや低し。
午前中は家人が出かけて、庫裏には私一人しかいなかった。
縁側のソファに座っているといろんな種類の蝉の声が一斉に耳を打った。
蝉の種類も、聞こえる方角も距離も違う、それらが重なりあって聞こえた。その不思議な立体感のある鳴き声を聞いていると、気持が洗われていくような気がした。
最近、亡くなった何人か檀家さんが思いだされた。
職業とは言え亡くなった人を送るということに未だに慣れない。
あのような送り方で良かったのだろうかとか、もっと他にやるべきことがあったのではないか…そんなことがとりとめなく頭に浮かんだ。
ただ今は決められたことを粛々と行うことしかできない。
その中に自分の思いを込めることしかできない。いつか自分なりにもっと納得のいく道が現れるかもしれないが、それはもっと先のことだろうと思う。
午後からは雨。
夜半には強雨となり洪水警報が出たが8時頃解除になった。
兼務寺院の本堂のそばに2基の墓所を作る計画が進んでいる。
当寺のとって特別なお墓になる予定である。
既に開眼の日程まで決まっているが、道路が崩落しかかっている箇所があって、もし崩落が起きれば工事の大幅な延期も考えなくてはならず、強雨の度に気にかかっている。
雨が止んで、雨だれの音だけが響くようになると、クツワムシが大きな声で鳴き始めた。
蝉とも違う心を掻き立てられるような鳴き声である。
時々、ただただ虫の声に耳を澄ませていたくなることがある。
それは悲しいとも明るいともつかない不思議な気持ちである。
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