保健所ではやってないようです 松本清張「密教の水源をみる」
先日、親戚のK子ちゃんが子供を連れて遊びに来たのでしばし談笑。
何気なく子供の血液型を聞くと、知らないと答える。
K子ちゃんの以前住んでいた地域では子供の血液型を親に教えて“ややこしいこと”になると困るので教えてもらえなかったというのだ…
そんな病院があるというのも不思議だが、だったらなぜ血液型の検査を病院でして貰わないのかと聞くと、「お金がかかりそうだから」という簡明な理由である。
以前、健康診断書を作った時に病院だと5000円のものが保健所だと半額くらいだった記憶があったので、保健所なら安く血液検査をしてもらえるかもしれない…と思って保健所に電話してみた。
電話に出たのは若い女性。
「保健所で血液型の検査をしてもらえますか?」
と聞くとしばらく妙な沈黙の後
「…HIVの検査ですか?」
「…いえ、違います」
保健所では血液型の検査はやってないそうである…
てゆうか、保健所のお姉さんは考えすぎです!
献血すると血液型や血液の成分を教えてくれる。
今度は献血が何歳からできるのか調べてみるつもりである。
- 作者: 松本清張
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/04
- メディア: 単行本
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先日、松本清張の「密教の水源をみる」を購入。
アマゾンのマーケットプレイスで300円ほど。
なんせ帯に
などと書いてある。これは読まないではいられない(笑)
多分、密教ブームの前後に出た本ではないだろうか。
中国、インドに長期取材したルポルタージュに筆者の密教論が重ねてある。
作家というのは膨大な資料を読みこみ、学者さんの陥りがちなコチャコチャした部分を上手くスルーして非常に納得のいく斬新な意見を発表されることがある。
時々トンでもないことをい出す作家氏もいるが、歴史物の多い松本清張氏ならそんなこともないだろうと楽観。
取り合えず、インド編を中心に高速パラ読み。
鑑真和上の評価、道教と密教の関係、「ウパニシャッド」と密教の関連などなどなかなか面白い。
密教というのは仏教でもヒンドゥー教でもない「第三の宗教」であって大乗仏教の拡大的解釈で仏教の範疇に収めたというように書いてあるが、その辺はどうなのだろうか。
ここらへんはもうちょっと熟慮が必要か。
主張したいことは分からないでもないが…
センテンスが短く、映像を見るように的確にイメージが伝わってくる。
練達の文章である。紀行文としても秀逸。沢山の写真が挿入されているのも良い。
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