公園はみんなのもの 山芋のお吸い物 笑いの力
夕方、娘をチャイルドシートに載せて近所のスーパーへ買い物に。
スーパーの手前に新興住宅街があるが、そのなかをサルがうろうろしていた。
娘にサルを見せてやろうと、住宅街の中に車をいれると、奥まったところにある小さな公園の中に5、6匹のサルがたむろしていた…
サルというのは人間が近づくと逃げるが、車だと案外近くまで寄っても動じない。
公園の柵によじ登ったり、茂っている草むらから何かをつまんで食べたり、誠にのどかな様子だった。娘は食い入るようにサルを凝視していた。何かを感じたのだろうか…
法事にお参りに行くと、食事を出して頂くことがある。
昔は葬儀や法事は遠方から徒歩で往来したので、仏事の前後に食事を出すことは普通だったようである。
その名残で田舎ほど丁寧にお膳を供する傾向がある。
漁村に檀家さんの多い和尚さんに伺ったら、7日ごとの逮夜、つまり初七日から四十九日まで7日ごとのお参りの度に食事が出るとのこと。
昔なら
「俺の酒が飲めないのか!」
みたいにお酒を強要されたりとかもあったようだが、昨今は飲酒運転への取り締まりが誠に厳しいのでお酒を強要されることもない。
ノンアルコールビールとかファンタなどを注いで頂いて食事を頂く。
打ち解けていろんないろいろ話をして頂くのはいいものである。
昨日、法事に伺ったお宅では最後にお吸いものが出た。
白いふわふわしたものが浮いているので尋ねたら、すりおろした山芋なのだという。
淡泊ながら滋味があってとても美味しかった。
- 作者: 早川いくを
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 単行本
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中古書店で早川いくおさんの「カッコいい仏」という本を見つけた。
特徴ある仏様がイラストと共に紹介されているのだが、たまたま開いたページの載っていたのが十二神将の中の「兔神将」という仏様。
十二神将というのは薬師如来の眷属として有名である。
十二神将は十二干支になぞらえられている。兔に当たるのが兔神将である。
メチャクチャ強面の仏様なのだが、頭の上にちょこんと可愛い兔が載っているように書かれているのである。
これは確かに笑ってしまう…
こんな感じで仏様をキャラクター的に紹介している本である。
はっきり言って余り役には立たない本である。お暇な時にはいいかもしれないが。
仏様を見て笑う人はあまりないだろう。
このことを考えると私達は何かを見るときにひとつのフレームの中で処理していて、そのフレームが外れたり、別のフレームにそれらが収まった時に笑いが起るのではないかと言う気がする。
法話をする時に時々笑いを入れる。
退屈しないようにというだけではなく、こちらの伝えたいことを話す前に一度でも笑ってもらってから、話をするとそれがすんなり相手に入っていくような気がするのだ。
日常的な意識というのはひとつ決まった流れでのようなものであり、何かを伝えようとおもってもこの流れに遮られてしまうことがある。
笑うというのはその流れを一端、止めるかあるいは流れの外に出る働きがあるのではないかという気がしている。
仏教を伝えるというのはいろんな方法があるが、笑いの力というのはなかなかゆるがせにできないと思っている。
というわけで今日もお笑いのDVDを借りてきた。
もちろん法話の研鑽用である。
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