清盛の祖父は舞鶴に来た?  誰も書けなかった怖い話

【山寺の本棚】【のんびりしてられない日記】




ブックオフ舞鶴店の前を通ったら



「本半額」



の魅力的な張り紙が…


思わず立ち寄って何冊か買ってしまった。


白河法皇―中世をひらいた帝王 (NHKブックス)

白河法皇―中世をひらいた帝王 (NHKブックス)


美川圭「白河法皇 中世をひらいた帝王」


当山については清盛の父である忠盛が造営奉行だったとされている。
昨今の清盛ブームにあやかって少し関連の史実をおさらいしておこうと思って買った。


実は白河法皇を単独で取り上げた類書殆ど無いらしい。
この本300円なら案外掘り出し物か。


本書を読んで、忠盛の父、つまり清盛の祖父である平正盛は丹後守として当地も領していたことに気がついた。
これは新しい発見。このテーマはもうちょっと勉強したい。


誰も書けなかった国会議員の話 (PHP新書)

誰も書けなかった国会議員の話 (PHP新書)


川田龍平「誰も書けなかった国会議員の話」


川田氏は19歳の時に薬害エイズ訴訟の原告として実名を公開し、その後、薬害や人権問題に取り組み、現参議院議員


政治的な理念や根本的立場については相容れないものも多々感じるが、有権者の目線で国会議員の実体について硬軟とりまぜた話題は興味深い。


国会食堂の食事から国会議員の給与まで話題は幅広く、語り口は平易。


運動家として国や官僚への一方的な対決をしていた自分をきちんと反省しておられる点も立派である。ただただ自分の正しさだけを声高に主張する内容ではない。


総じて国会と国会議員の在り方についてにいくつも疑問符が浮かぶ。
国会と国会議員について具体的に考えるには格好の材料である。


特に無党派議員としての苦労話は一読の価値があるだろう。


これを読んでいて「やっぱりな」と思いながらも或る種の怖さを感じたのは重要法案が国会を通る時に派手な事件が起こり、マスコミがそれらの報道に集中してしまうこと。



2009年にSMAPの草序イ剛氏が飲酒して公園で全裸になるという事件が起こり報道は連日その話題に終始したが、その頃、国会では海賊対処法をめぐって一連の重要な動きがあった。


2003年に有事法制の審議が行われていた際には白装束の集団が福井県に出現したというニュースが大々的に報道された。この集団の存在については警察かなり早く把握していた模様だが、報道のタイミングは有事法制の動きとカブった。


2002年に熊本地裁ハンセン病の原告勝訴の画期的判決が出された時に通り魔の容疑者が逮捕されたニュースが大々的に報道され、判決内容は殆どニュースに取り上げられなかった…などなど。


報道されると国にとって都合の悪いニュースにが取り上げられようとするとセンセーショナルな事件が起きて、警察が大々的に動き、それに反応したマスコミが一斉に報道を繰り広げる。或いは警察が大きく動くことでマスコミが過熱報道を繰り広げる。



草序イ剛氏の飲酒問題の時も、警察は家宅捜査までおこなった。


飲酒して全裸になったぐらいのことで家宅捜査は明らかに行き過ぎである。
当時はどのメディアもこの事件ばかりで辟易した記憶がある。

警察が大きく動けば、簡単にマスコミを動かすことができるという構図は覚えておかないといけない。警察の動きがひとつの鍵のようである。


特に、原発を巡ってはこれからいくつも重要な動きがあるだろう。


その時、大切な問題についての報道が別のセンセーショナルな何かでかき消されないように注視し、熟慮し、行動しなければならないことを銘記しておきたい。とても大切なことだと思う。




【個人的追記】


三代目様へ 

仮面ライダーブラックRXの主題歌は歴代ライダーの中でもかなりカッコいいと思います。



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