明日も雪の予感  久米寺縁起の謎

そういえば今年はカメムシが多いので大雪か?とか、柚子の出来が悪いので大雪か?などと以前書いていたがやっぱりの感がある。


もっとも20年ほど前はこれくらいの雪は当たり前だったかもしれないが…


舞鶴で一番標高の高い青葉山の松尾村ではなんと115センチの積雪とか(溜息)






本日は雪に備えて車を山門の下に駐車。
雪に降られると車庫から山門まで除雪するのにたっぷり2時間はかかるからである。


昨日は吉坂でノーマルタイヤを履いた大型トレーラーが横転したとか、五老ガ岳手前のトンネルでトラックの横転事故があったとか。
明日はそんな事態にならなければいいのだが。





同じ西国薬師霊場会に属している久米寺の縁起を読んでいたら面白いことが書いてあった。


久米寺を創建したのは聖徳太子の弟の来目皇子であるというのである。



其の由縁は皇子が7歳の折に眼病に罹り本尊の薬師如来に祈願したところ21日目の満願の暁に二十五の菩薩を率いた薬師如来が降臨され両眼が平癒したというのである。


その故に皇子は自らを来目皇子と称され久米部の氏寺であった小寺を七堂伽藍に造営されたというのである。


このエピソードはいくつも面白い点を含む。


前から気になっていたのはお寺の縁起に眼病平癒の祈願や御利益が大変多いことである。
眼病平癒から「来目」と称されたというのも大変に興味深い。


日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)


(ちなみに「日出処天子」に出てくる来目皇子はとても眼がぱっちりしていて可愛いく描かれている。)



そもそも久米氏と来目皇子はどのような関係なのだろうか…


久米寺ではこの二十五菩薩降臨を「二十五菩薩練供養」として伝えている。


毎年5月3日に檀信徒が二十五菩薩の面と装束を着けて本堂まで練り歩く。


有名な練供養としては奈良の当麻寺のものがある。
地元の松尾寺の観音講でも類似の仏舞が演じられる。



ただ通常の練供養は阿弥陀如来が主尊で衆生を極楽浄土に導くが、久米寺では仏様が東方浄瑠璃国より私達を癒しに来て下さるという点が特徴である。一度拝見してみたいものだ。



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