雪見スイーツの日々 「海の国の中世」
昨日は一瞬の晴れ間もあったのだが、本日は曇天と降雪。
昨日は突然、いちご大福が食べたくなって“かきした”で購入。
苺の周りを薄く白あんで包んである。とても上品な味である。
(“かきした”には名前は良くわからないが大ぶりの“スイートポテト”みたいなお菓子があり、こちらも美味しい。)
雪景色を見ながらの大福で雪見大福か…
本日の午前中は老僧夫婦と参道の除雪。
老僧が除雪機を動かし、私と母は参道の雪に埋もれた枝を堀おこす。
除雪機に木の枝が入ると機械がダウンしてしまうのである。
雪の中にどんな形で枝が埋もれているか不明なのでなかなか骨の折れる作業である。
山門から三重塔までの除雪に約3時間。
午後は兼務寺院多禰寺へ。
こちらは一層、雪が深いのである。
五輪石塔が、イタリアンジェラートみたいになってます。
とりあえず寺務所周りの除雪。
屋根から落ちて溜まった雪が窓を破らないようにするのが課題。
多禰寺の除雪の後は再び山寺に戻って庫裏周りの除雪。
【80歳を超えた老僧が除雪に打ち込んでおられます】
除雪機は私の身長の何倍も雪が飛ばすことができる。
雪が勢いよく飛んでいくのはなかなか爽快である。
雪を飛ばすノズルは上下左右に方向を変えられるのだが、調子に乗っていろいろ
いじっているうちに…
2回ほど老僧に雪を浴びせてしまいました。
スマン…
雪かきするとやたらとお腹が空く。
特に甘いものが食べたくなることが多くて要注意である。
これから毎日スイーツ三昧になりそうである。
- 作者: 網野善彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1997/11/12
- メディア: 文庫
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先日買った網野善彦「海の国の中世」をパラ読み。
若狭国、特に遠敷郡を中心とした地域の10世紀から14世紀までの実態を様々な資料に基づいて記述されている。やや専門的。
網野氏の大きな論点のひとつは百姓=農民という見方を覆すことにある。
特に海の民というべき人々の活動を粒さに調べておられる。
中世の土地所有は荘園に代表されるが、百姓=農民という見方に立つと、土地の所有は農業生産を目的としたものになる。ところが本書を読むと、若狭の荘園は魚貝、海藻、塩などの海産物を求め、海上交通のルートを確保することが目的なひとつであったということが分かる。この指摘などはかなり眼から鱗の落ちる思いがした。
名田荘、小浜、明通寺、青郷、田井浦などなど…良く知った固有名詞も沢山でてくるのも愉しい。
当時はは大陸と日本との往来も大変盛んだったようである。
空海、鑑真など大陸との往来を果たした人々のエピソードを読むと、難破や破船の危険が大変大きかった印象を受けるが、一方、この海の民は実に易々と日本海を往来しているように見える、その実態については分からないことも多いのだが、とにかく興味深いテーマである。
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