大雪被害調査中  鬼、恐るるに足らず 

観測史上最高の積雪は予想以上の被害をもたらしつつある。
特に折れた枝の落下による被害多数。
自動車のガラスが割れたり、石造りのお社が粉砕されたりと散々である…


【お堂に枝が直撃】

【本堂の大屋根に引っ掛かっていた枝が雪と一緒に落ちかけています】


【弁天堂、鐘楼にも大きな枝が引っ掛かっています】




節分なので豆まきというのをやってみました。


娘と妻の居る部屋へパーカーのフードをかぶって入っていく住職


「悪い子はいねぇがー」(←若干、ナマハゲが入ってる)



「悪い子はいねぇがー」



「悪い嫁はいねぇーがー」



「悪い嫁はいねぇーがー、ホントにいねぇーがー」
(←既に趣旨が変わりつつある)



…ここで豆登場。



あんまり撒きちらかされると困るので10粒くらいをパックにしたものをそのままぶつけてもらう。



「痛い、痛い、ワシの苦手なヨメ、いや豆だぁー」



などとつまらないことを言いながらあわてて逃げだす住職。
娘は勝ち誇ってなおも豆をぶつける。



娘はこの豆まきによる鬼退治にすっかりご満悦の様子。



だがこれでよかったのだろうか?



娘は“鬼”が本当にいると信じている節があって、“鬼が来るよ”と言うとかなりいたずらのテンションが下がるのだが、「鬼おそるるに足らず、我は覇者なり」みたいな気分になってもらと困る。非常に困る。



でも娘はこの豆のパワーにはいたく感心したらしい。


昔は「鬼が来たら守ってね」と言っていたのだが、豆パワーに感動したせいか「守ってね」を「マメってね」などと言ったりする…






「鬼は外、福は内」と言うが、鬼を外に出さないと福はこないというのは含蓄のある言葉である。



鬼とは自分の思い込み、わがまま、こだわりなどなどではないだろうか。



私達は自分の中にある思い込みやわがままを抱いたまま、幸せになりたいと願う。



だが、それらを少しでも減らせれば減らした分だけ自ずと幸せがやってくるかもしれない…昨日の節分祈願祭ではこんなことを話した。





本日は立春

正月に匹敵する大きな切り替わりの刻(とき)である。


私も心を新たにして、これからいろんなことにとりくむとしよう。

少しでも心の中の鬼を減らして、自分も周りの人も幸せにしたいものである。


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