龍に乗って 武将クイズ 古代の不思議な輝き
本日は市内の禅宗のお寺で前住職の葬儀が執り行われた。
市内でも屈指の禅寺なので臨席された御寺院、会葬者は大変多くしめやかに行われた。
私は一度しかお目にかかっていないが、衆目の認める一代の傑僧であった。
故人は画技に秀でた方だったが、本堂の天井一杯に描かれた巨大な龍の絵が
故人の手によるものと聞いてかなりびっくりした。
大勢の方が弔辞を読まれたがそれぞれに故人への思いの伝わってくる素晴らしい文章だった。
葬儀も終わりになって天井の巨大な龍を見ていると、故人が龍にまたがって呵々大笑して虚空へ駆け昇っていかれるようなそんな気がした。
檀家さんに仏事についていろいろなことを説明したいと思っている。
仏事というのは代々にわたってそれぞれの家で継承されてきたものである。
その継承がいろんな理由から絶えようとしている。
仏事について役割や意味をきちんと説明するのはお寺の大切な仕事であるように思っている。
というわけで葬儀や法事の度に少しづつではあるが仏事の意味や由来について話すようになった。
話す為には自分もきちんと理解しないといけないというのが大前提だが、仏教というは広大かつ深遠なテーマなので勉強しだすとキリがない。
今日も仏事について調べていたら面白いことが書いてあった。
というわけで問題である。
この4人の武将の共通点はなんだろうか?
答えは最後の行に。
- 作者: 森浩一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1999/02/01
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「日本神話の考古学」というのは面白い本である。
かなり専門的な内容を含むが、筆者の古代への情熱がひしひしと伝わってくる素晴らしい本である。
前から気になっているのは古代には水銀が大変に重要な産品であったということである。
「丹生」という地名は大抵水銀に関わりを持つ。
また地名に「赤」という文字が入っている地名も水銀の産地と関係があるとされる。
兼務寺院のそばに「大丹生」「赤野」という地名がある。
この地域でも水銀を産したらしい。
「日本神話の考古学」に水銀の用途として鏡を磨く用材として重用されたと書いてあって大変興味深かった。
水銀に細かい砂を混合して、朴の葉で磨くことが行われたのだという。
古墳時代の銅鏡でもまるで銀板のような輝きを保ったものが出土することがあるそうである。
鏡というのは言うまでも無く神器である。
それも磨くということ、輝きを失わないということは、水銀に何か特別な意味を与えたように思うのである。
水銀というのは変質しないという属性があることから、かっては水銀を仙薬として服用することが不老長生の方法と考えられていた。
(中国の歴代皇帝の多くが水銀中毒で死亡したともいわれる。当然、日本の貴人のなかにもそういった例はあったに違いない。空海も水銀を服用していたとする説がある)
鏡の輝きが失われないということと不老長生の仙薬としての水銀は何か関係があるのではないかという気がしている。
<クイズの正解>
「信玄」「謙信」「宗全」「宗麟」これらは仏門に帰依したことによって与えられた戒名である。
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