老僧にスマートフォン 住職の新兵器 人間関係と重力
老僧は仲の良い孫娘にスマートフォンを見せられていたく感心して帰ってきた。
「スマートホンというのはな、カーナビになるらしい。凄い!」
…間違ってないが、何か勘違いして感心している気配。「スマートホン」ではなく「スマートフォン」ですし…
私に向かって真面目な顔して
「スマートホンから普通の携帯電話に電話がかけられるのか?」
…ハイ、かけられます。
「ワシがスマートホンを持ったら宝の持ち腐れになるねえハッハッハッ…」
とかいいながら…
買う気満々の表情なんですけど(笑&涙)
ブラックアンドデッカー(BLACK+DECKER) コード式 電動式ノコギリ・シグソー KS900G
- 出版社/メーカー: ブラックアンドデッカー(Black + Decker)
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本日は午後から薪作り少々。
今日は初めてアマゾンで購入した「電動式ノコギリ」を薪作りに投入。
7000円を切る価格なので失敗しても傷は浅いと半信半疑で購入。
箱から取り出すとあまりにチープな作りなので心配になったが、使ってみるとかなり重宝である。
伐採した直径15センチ以下の木材を薪にするのにチェンソーでは大げさだし、鋸では時間と労力がかかり過ぎると前から考えていた。
チェンソーはガソリンを大量に使うし、音も振動も大きい。
何より、おっちょこちょの私には危険度の高い道具なのでここぞという時以外はあまり使いたくない。
この電動ノコギリの全長は大型の鋸と余り変わらない大きさである。
重量3キロ未満なので必要なら片手でも操作できる軽さ。
片手でも使えるというのはかなり便利である。
電動でアタッチメントの刃を取り付けるだけの機械なのでガソリンや潤滑オイルの必要が無いのは大変良い。チェンソーは非常に威力のある道具だが刃の部分の調整が結構面倒だったりする。
刃を押しつけるのではなく、鋸のように前後に引くと良く切れる。
もちろん切断する能力はチェンソーには遥かに落ちるが小口径の薪を作るにはさほど不便は感じない。
ただチェンソーほどでなないにしろ振動はかなり強いのでチェンソー用の防振手袋(ホームセンターで500円ほどで購入できるもの)の着用がおススメ。
後は本体とブレードの耐久性がどの程度のものかということであろうか。
試しに金属用のブレードに替えて古い金属椅子を切断してみたらなんとか解体できた。
値段のことを考えればかなりお値打ちの機械だろう。
これからしばらく薪作りの良い相棒になってくれそうである。
禅宗の和尚さんによれば禅寺での修行中は大きな広間で雑魚寝だそうである。
自分のプライベートな空間が無いというのはかなり大変だろう。
以前、キリスト教の牧師さんが禅寺で修行されて一番、苦しかったのが個室の無いことだったと伺ったことがある。
私は子供の頃、寝る前に少し本を読んで寝るという習慣があった。
階段の横に老僧手製の本棚があり、そこからその日読みたい本を選ぶのが寝る前の儀式だった。
一日の終わりに本や雑誌を読んだり、音楽を聴くという習慣の有る方は多いだろう。
その日一日、いろんなことがあったなかで、もとの自分にリセットする時間というのは必要かもしれない…とは先ほどの禅宗の和尚さんの言葉である。
それがもし他人と24時間一緒だとなかなかそういう時間を持てないことになる。
ホームレスとして暮らしている人の多くが段ボールなどで自分の空間を作り始める。
これは防寒や防音といった必要性もあるだろうがやはり「自分だけの空間(時間)」がいかに必要かということだろう。
友人にホームレスの援助活動をしている友人が居て、時々話を伺うが、対人関係を絶ってくらしているホームレスの人はいろんな面で人間としての心身のバランスを失調してゆくという。
人間関係に振り回されても自分を上手く保てないし、人間関係が全く無くても自分をうまく保てなくなるというのが人間のようである。
人間関係というのは重力に似ているかもしれない。
地球の6分の1しか重力の無い月面では人間はスーパーマンのように跳躍したりできるが、全くの無重力で生活しいる人間はどんどん筋力が衰えて、短期間で寝たきり病人のように自分の足で立つことすらままならなくなる。
人生で出逢う苦しみの大変は人間関係とそのバリエーションであるといっていいだろう。
だがその人間関係が存在するということそのものが自分が形成されているというのも事実のようである。
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