死を憎まば
夕食後、2歳の娘がやってきて、私の顔を見るなり
娘「お父さん!」
私「ん?」
娘「…心臓、動いてる?」
私「…多分。確認してないけど」
童謡でリスのハートが…象のハートは…みたいな歌があるのでその影響らしい。
ちょっとびっくりした…
あれほど体調の悪かったコーギー犬が回復しつつある。
呼吸不全、食事量の急激な減少、血尿…殆ど死期を思わせるような状態だったが
駄犬と呼ばれる資格十分な犬ではあるが、脚の短い体型と愛嬌の良さに随分と心を潤してもらった気がして、暇な時に側に行って身体を撫でてみたりした。
家族の誰もが別れを予感していたのだが、まずは良かったと喜んでいる。
まだ寿命があったのだろう。
- 作者: 中村仁一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/01/30
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ただ先日から気になっているのは「大往生したけりゃ医療とかかわるな」のレビューを読んで感じたことである。
コーギー犬の瀕死の姿と少しダブっている。
生物は死に向かう時に、自然と食事が食べられなくなり、緩やかに死に向かっていくと言う姿が(絶対といわないが)ひとつの選択肢であるのではないか。
一方、現代医学は栄養が足りなくなると死ぬという発想から「緩やかな死」にむかいつつある身体に強制的に栄養を送り続けているのではないか。
このことはもう少し考えたいことである。
単純な医療の否定をする気もないが、一方、現代の死を巡る状況には決して満足していないのも事実である。
人はどのように死ぬべきであるかということはどのように生きるべきかという問いとセットであるはずだが、現代人はそのどちらについても考える機会を失いつつある。
「人、死を憎まば生を愛すべし」兼好法師
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