150年前の職人仕事に感服 我愛台湾的ホイットニー 

本日は兼務寺院である多禰寺に留守番に。


子守を兼ねて…





金剛院、多禰寺の向拝(拝所)を彫刻したのは中井という彫師である。


数日前にこの中井家の足跡を辿っておられるという方にお逢いする機会があった。


中井家の足跡は大変ひろく及んでいるが、余り世に知られていないのが残念だと仰っていた。


【柏原の中井氏のこと(<「綾部の文化財を守る会」)】
http://www.ayabun.net/kaiho/bfor/nakai.htm


上記の記述によれば

中井家は江戸時代に幕府のお墨付きをもらって近畿内60国の大工や鋸職を統括し、支配したとのこと。
中井家の承認がないと社寺の建築が出来なかったという。


大変な権勢と実力をもった一族であったようである。


私はこの中井家というのは一介の彫師だと思っていたのでかなり驚いた…


本日は改めて多禰寺の拝所をじっくり観察。




【正面に如意宝珠を持った龍。左右に象と獅子(獏?)】



【この写真では分かりにくいが、獅子(獏?)も象も斜め下、参拝者を見下ろす目線を作っているのである。】



【後面からみた龍。立体的な彫像が美しい。左隅に中井某のサインが彫られている。】


一木から立体的な彫刻を彫上げる技術は卓抜したものだと感じる。


両側に像と獅子が彫られていて、阿吽になっている。



そして柱の両側には像が彫られているが、この象を本堂側からみると…



【じっくり見ると実に入念かつ遊び心に溢れた彫像。現代でも十分通用しそうな感覚です。】


顔は本堂の左右に突き出しているのだが、象の眼は本堂側に向いているのである、


つまり象が斜め後ろ下方の本堂外陣を睨む形になっているのである。

いうまでもなく参拝を終えて階段を下りようとする参拝者を見下ろす形である。




改めて正面の獅子を見ると、顔は正面だが視線だけははっきりと斜め下方、つまり正面階段を登る参拝者に向くようになっている。


あまりじっくり見たことはなかったがなかなか素晴らしい仕事ぶりだなあと感じいった。



これらが作られたのは多分、150年ほど前だと推測される。


文明が発達して、巨大な土木事業や情報通信の技術が発達しようとも、こうした仕事は易々と真似できない。
やはり文化の力というものは偉大である。





Youtubeで見つけた素敵な動画の御紹介。


不思議なヘアスタイルの台湾人の青年がホイッニー・ヒューストンを熱唱。


かなり気に行っている動画である。


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