コロコロ転がるスゴイ奴あるいは、生命という奇跡
よくみかけるけど名前を知らない物というのがありますよね?
Youtubeでこんな映像を観ました。
西部劇によく出てくるアレです。
私はコロコロと呼んでいましたが…
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【これも「コロコロ」…】
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【これも「コロコロ」…】
閑話休題。ただこれはちょっと数が多すぎ…
正式には “tumble weed”というそうです。
“回転草”くらいの意味でしょうか?
中国には「転蓬」(てんぽう)という名称があるそうです。
“転じていく蓬(よもぎ)”…なるほど…
中国の荒野を、砂の混じった強風に吹かれて転蓬が転がっていく…というのはなかなか絵になる風景かもしれませんね。
「三国志」にぴったりみたいな。
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wikiで調べたら「!!!」ということが書いてありました。
この“tumble weed”が転がっているのは単に枯死したものが風に吹かれているだけだと思っていたのですが、そうではなくて、実は転がって移動することで種を蒔いているのだというです。
なんとも上手くできているではありませんか。
ということはこの草は風に吹かれて転がるような形状を進化の過程で獲得したことになります。
このことがいつも不思議なのです。
植物が風の存在や周囲の環境を感知して、それによって種を蒔けるような形状に進化していく…
生命の不思議というものを観じます。
タンポポの種子は風に飛んで播種しますが、ありふれたタンポポですら、風を巧みに利用する姿というのは、考えれば考えるほど不思議な気がします。
ある日、突然変異でできたものが、環境に適合したので広まった…そんな都合よくいくものでしょうか…(笑)
進化というのは奇跡の連続のようなものです。
無生物の状態から、これほど豊かな、多様な生物が生まれるというのは最高の奇跡ではないでしょうか。
無生物からこれほど豊かな生命が生まれるのは宝くじが連続して何十万回も当るくらいの可能性だという人がいます。
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最近、病気で入院されている方とお逢いする機会がありました。
お話していると病に疲れておられる様子がしんみりと感じられました。
ところがしばらく前に読んだ片山洋次郎さんの「骨盤にきく」という本の一節を思い出しました。
人は、六十兆個もの細胞が協調し、しかも体内に棲む細菌やウィルスと戦い、または共生するという、絶妙なバランスをとりながらまとまった生命体として生きています。それ自体が目もくらむような「奇跡」なのです。
それに比べれば、難病が治るということは、かなり小さな奇跡に過ぎません。医療技術がどこまで進歩しても、しょせん「お釈迦様の手のひらの中」です。
その一節を反芻しながら、対面していた方を観ると、なんだかその方が光輝いているように見えました。
どんなに病み、疲れようと、生命の持っている輝きは失われることがない…
そんな姿を垣間見たような気がしました
全くの錯覚かもしれませんが、不思議な体験でした。
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