第三の眼を開く
ますます元気一杯の娘はもうじき3歳。
今日はオムツを替えている時に脱兎のごとく走り出し、裸のまま不思議な踊りを踊りはじめた…
面白いのでそのまま観ていると、いつのまにか私の大切にしているお経の本を片手に踊る幼児…
思わず…
「踊り念仏」
という言葉を思い出した。
全然、関係ないか…
図解・感覚器の進化―原始動物からヒトへ水中から陸上へ (ブルーバックス)
- 作者: 岩堀修明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 新書
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最近パラ読みしている「図解 感覚器の進化」は身体の感覚器がいかにしてできたかを詳述する本である。
視覚、聴覚、味覚など感覚器の発達が進化といかにかかわってきたかを分かりやすく図解している。
時々「えーっ!」とのけぞるようなことが書いてある。
第三の眼という言葉がある。
仏像のなかには額に眼を持つ仏様もあってこれが第三の眼と呼ばれることがある。
(先日、御開帳を終えられた若狭の中山寺の馬頭観音様も額に眼がある。)
第三の眼ではなく白毫を持つ仏像は多いが、どうもこの白毫は第三の眼の表象のような気がしてならない…
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/02
- メディア: 文庫
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ところが実際にはこの第三の眼を持つ動物が存在する。
実は、脊椎動物の祖先が水底で生活していた頃は頭上に頭頂眼という第三の眼が存在していたそうである。
水底で暮らす場合、たしかに頭上に眼があればかなり有利に違いない。
だがこの第三の眼は三畳紀以降急速に衰退する。
そして現在でもカワヤツメ、カナヘビなど一部の動物はこの頭頂眼を有しているという。
この頭頂眼の話にはさらに続きがある。
この頭頂眼の元になる組織は左右一対となって発生する。(眼だから当り前?)
だが頭頂が狭いために頭頂眼は2つ並ぶことがなく、光を受けやすいほうが頭頂眼として発達し、光を受けられないほうは松果体という内分泌器官のなったのだという
これもなかなかスゴイではないか片方が眼になり、片方が内分泌器官になる…
松果体というのはよく知られているようにセロトニンやメラトニンという重要なホルモンを分泌する。
メラトニンもセロトニンも太陽光を浴びることで分泌が刺激されるという。
松果体がもともと眼の働きを担う組織だったことを考え合わせるとこのことは非常に興味ぶかいと思うのだが。
ヨガのチャクラでは体の上位にあるものほどより高度な機能に関わるとされる。
眼というのは霊性にとってかなり決定的な意味を持つ器官である。
その眼と同じ発生系を持つ内分泌器官が脳のなかに存在する…これはかなり面白い話である。
ちなみにデカルトはズバリ人間の霊魂は松果体に宿ると考えていたらしい。
頭頂にあるサハスラーラ・チャクラは千の花弁をもつ蓮華で表象される。
千手観音は千の手と千の眼を持つとされるが、これはサハスラーラ・チャクラのことを指すという説もある。
…なんだか同じところをどうどう巡りするような話になってしまった。
進化という驚異の道筋のすぐ近くを、時に交差しながら宗教の密儀も歩んでいるのかもしれない。
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