マッチョな女神様の御利益  モリアオガエル移住計画

田舎のお墓は山の中にあることが多い。


そもそも昔は高い所ほどお墓として好い場所だという考え方もあったくらいである。


だが近年は、そうした山手のお墓は管理が難しくなりつつある。


そのため、古いお墓をもっと低い位置に移転させるという家が多くなった。



本日もお墓の移転の前段階として、古い墓地の魂抜きと、新しい墓地の地鎮を行った。



真言宗の場合、地鎮は「堅牢地神」という仏様を祀ることが多い。


この堅牢地神から、墓地や宅地としてこの土地を拝借することに感謝し、加護をお願いするのである。


堅牢地神


いかにもがっちりと大地を支えておられるような名前ではないだろうか。


私は金剛力士のようなマッチョな仏様をイメージしていた。







四天王―仏敵から世界を護る最強の守護神 (神仏のかたちシリーズ 2)

四天王―仏敵から世界を護る最強の守護神 (神仏のかたちシリーズ 2)



昨日、学研の「四天王」という本を読んでいた。


この本は四天王の諸像を扱った本だが、四天王だけでなく四天王の眷属となるいろいろな珍しい仏様の解説がある。




そのなかにこの堅牢地神も取り上げられていたのだが、なんとこの「堅牢地神」(地天)は女神の形だったのである。


(より正確には男神と女神のペアとして表わされることもあってややこしいのだが…)


これにはちょっとびっくりした。


考えてみれば、地母神という存在があるように、大地は生命を産み出す偉大な力を持った存在である。


大地の神である堅牢地神が女神の姿であるのも当然かもしれない。



午前中、抜魂と地鎮を行う為に車で走っていると無人販売で花束を販売しているのを見かけた


女神様なら花をお供えしたら尚喜ばれるか…ふとそんな他愛もないことを思いついて、
花束を買った。



地鎮に他のお供えと一緒に花もお供えし、無事に地鎮を終了。


檀家さんとお話していると農協に出荷できるくらい沢山イチゴを栽培していたのにタヌキに大半を食べられてしまった…とひどくがっかりした様子だった。


おまけに帰ろうとするとこの方がイチゴをお土産に下さった。


タヌキに被害にあって収穫も少ないはずなのに、おすそわけを頂けるとは有難いやら、申し訳ないやら…


これも豊穣の女神様の御利益かと有難く頂戴した。

イチゴは完熟していてとても美味しかった。






市内のお寺の御住職がカエルの鳴き声に悩まされるとおっしゃっていた。


この方は御詠歌の先生なので御詠歌を録音するときにカエルの声が入りこんで大変具合が悪いのだそうだ。



というわけでお庭に池に産みつけられたモリアオガエルの卵を頂くことにした。





例年なら山寺もとっくにモリオアオガエルの卵を見つける時期なのだが、まだ全然、眼にしていなかった。


山寺に帰って頂いた卵を具合のいい場所に設置しようとしたらいつの間にかいくつかの卵がうみつけられていた。






枝には何匹かのモリオアガエルがひっそりとたたずんでいた。










【御冥福をお祈りいたします。素晴らしい歌声をありがとうございました。合掌】




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