深沙大将ななぜ蛇を持つか 猫の動画その2
盛夏の到来である。
久しく雨を見ない。
水飲みのアジサイは深く頭を垂れ、ドクダミのような強い植物まで茶色になっている。
来週から曇り空だが、雨の降る気配はない。
お盆の一大行事が棚経。
炎天下、檀家さんの家を一軒づつまわるのはなかなか大変だが、棚経があるおかげでお寺と檀家とが年一度の交信をかわすことができる。
檀家さんといっても毎週のように顔を合す方もあれば、棚経でしか会わないという方もある。うっかり話し込んで大幅にスケジュールが押す…というのがいつものパターンなので今年はB4一枚にお盆の便りを書いて、渡すことにした。
立派な寺報を作っておられるお寺にくらべればささやかなものである。
内容も「せんねん灸」がいいだとか、水分補給にはスポーツドリンクがいいだとか…格式の低い内容である。俳句も書いてみた。
仏前にスイカも座る盆の朝
文献が多くないうえに筆者が想像の翼をはためかせ書いたようなものも少なくないが、なかなか面白いテーマである。
空海の留学をバックアップしたのはこうした金属資源の採掘のかかわっていた人達であるというのは以前から言われることである。
最近も関連しそうな本を2冊買った。お盆が終わったらゆっくり読む予定。
- 作者: 佐藤任
- 出版社/メーカー: 出帆新社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 単行本
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- 作者: 沢史生
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 1990/06/01
- メディア: ハードカバー
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当山に深沙大将と執金剛神がある。
深沙大将は玄奘三蔵がタクラマカン砂漠で感得したとされ一般には護法神とされる。
私なりの仮説では深沙(じんじゃ)とは「しんさ」即ち、「辰沙」(水銀)ではないか。
対になっている執金剛神は「金剛杵を執る」の意味で解されるが、水銀が金の採掘、精錬、鍍金に必要であるということを考え合わせると、「黄金(金剛)を執る」と解せるのではないかと考えていた。
「偽装〜」にかなり近い内容のことが書いてあってちょっと嬉しくなった。
本を買う愉しみというのはいろいろあるだろうが、自分が予測したとおりの資料が見つけられた喜びというのは、まさに鉱脈か何かを発見したような喜びである。
「鬼の日本史」のほうはかなり突飛?なことが書いてある。
金剛杵が鉱物の採掘に使われていた工具を象ったものであるとか…これまた面白い。
深沙大将は蛇を持つが、これは水神的な意味と解されている。
砂漠では水の有無が死生を分けることも関係しているだろう。
調布の深大寺は有名だが、このお寺などは明らかに水神としての深沙大将を祀った形跡がある。
深沙を辰沙と解するらな「辰」=蛇という解釈もなりたつのではないか…とまたまた妄想が膨らんでいる。
この続きはお盆が終わってからにしよう。
【オマケ】昨日に引き続き猫の動画。
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