町づくり 人づくり
私はユニクロの製品を愛用していて普段着や作業着は殆どがユニクロである。
建築中の大きな建物ができるたびにユニクロでは…と思ってしまう。
京都や東京にあるような旗艦店でなくてもいいのでユニクロを作ってほしい。
白鳥街道に白い大きなビルが建築されはじめたので、ちょっと期待していたのだが、今日前を通ったらセレモニーホールの看板があがっていた…
白鳥通りにセレモニーホールができるのは3軒目である。
お坊さん的にはセレモニーホールが近いところに何軒もあると少し困ることがある。
葬儀の連絡を受けたり、役僧の手配をするとき間違うのではないか…みたいな心配をついついしてしまう。
「では白鳥通りのセレモニーホールで」と言って電話を切ってから
「…しまった!」と慌てている自分の姿が目に浮かぶ。
東舞鶴の駅前に大型電気店ができるそうだが、今度は西舞鶴のとれとれセンターのそばにも大型電気店がオープンするとのこと。
丸亀製麺ができたのはいいとしても、やたら同じような施設ばかりできるのはどうかと思う。
友人のブログで「シビックプライド」という言葉を知った。
市民が都市に対して持つ自負とプライドというのが定義らしい。
新しい言葉かとおもったら19世紀のイギリスで生まれた概念らしい。
地元で有名な観光業の方を講演に招いたが駅で乗ったタクシーの運転手さんから「この町はあまりみるべきものがないですよ」みたいなことを言われた…という笑えない話がある。
私は長い間、当地を離れて暮らしていたが、離れることで帰ってこの町の良さに気がついたと思っている。
その反対にやたらと地元意識の高い土地があって、来訪者をうんざりさせる…みたいなこともあるらしくてなかなか難しいが。
地域の活性化というと有名になって市外から大勢の来訪者がやってくるというイメージがあるがそうではないのである。
地元の人が納得して、楽しんで、快適に暮らせることが大切である。
このことは最近町おこしをはじめた若い友人に教えてもらってひどく腑に落ちた。
イオンのような大きなショッピングモールがあることが快適なのか…
自然が豊かなことが快適なのか…
不便でも心落ち着くのが快適ななのか…
雇用のあることは絶対条件だが、現実にはきわめて厳しい状況にある。
自分達の町が快適になるような活動に少しでも多くの人が参加してもらいたいと思っている。
決して大げさなことではなく1ケ月のうち1日か2日だけでも地域の為にささやかな活動ができたら…きっと住みやすくなる町に近づくに違いない。
町づくりの前提は結局、人づくりなのかもしれないと思う。
お寺のいろんな役割のなかで街づくりにどのようにかかわれるのか…今後の課題だと思っている。
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