酷暑に出会った方… 真実のお釈迦様 中村元先生とタモリ

午前中、棚経1軒。本日から棚経開始。


開始早々…


道に迷う…


もう何十回も行っている家なのに道に迷うとは…


自分の方向音痴を悔やむが、車で延々うろうろ探してなんとか見覚えのある風景にたどり着き事なきを得る。




本日は法事が2件。終わる頃には暑さで頭がクラクラした。


山寺に帰るために車を走らせていると、道端に男性が立っている。


その頭の後ろに…


白い光がさしている! 仏像みたいに丸い円になって…


…な、何事か…!?


ものすごいありがたい人が立っておられるのか…!!



車が近づいてみると、そこはバス停。


停留所の名前を書いた丸い看板があって後側が白色なのだが、そのまん前に人が立っていたので…

ちょうど後光が差しているみたいに見えたのだと判明…


びっくりした…(汗&笑)


早とちりにもほどがある…いえ、酷暑のせいです。多分…



仏教聖典「釈尊のご生涯とみ教え」

仏教聖典「釈尊のご生涯とみ教え」



お釈迦様は高い身分に生まれたがこの世の無常を感じ、出家して修行の生活に入られる。



お釈迦様が出家されたのは子供が生まれた直後である。
お釈迦様は子供に「ラーフラ」と名づけられた。


ラーフラというのは音を聞くと可愛い感じがするが「障害をなすもの」という意味らしい。


幼い子供を残して出家するとはあんまりである、おまけに子供に「障害物」みたいな名前を付けるとは…と非難しておられる方があった。それが本当ならキラキラネームもびっくりである。


だが良く調べてみると…


子供が生まれたのに出家したのではなく、子供が生まれたから出家したというのが本当らしい。


つまり子供を作ってその家が絶えないようにしてはじめて出家が許されるというのが当時の社会規範だったらしい。






私も「ラーフラ」イコール「障害物」というネーミングにはかなり疑問を感じていたのだが、「釈尊のご生涯とみ教え」を読んでいて面白いことに気がついた。



お釈迦様と同時代に生き、インドを統一したマガダ国の王アジャセの話である。




(お釈迦様とこのアジャセ王をめぐっては大変ドラマチックなエピソードがあって手塚治虫の「ブッダ」でも詳しくとりあげられている。)



このアジャセは「阿闍世」と表記されるがこの言葉の意味は「未生怨」すなわち
「生まれる前から父の怨敵になったという意味である。



アジャセは一大国の王子である。
その王子に「生まれる前から父の怨敵になった」というような名前を付けるというのはあまりに奇異ではないだろうか。


仏典に理由があるのか、当時のインドの文化的理由なのかは不明…


そのことを念頭に置くとお釈迦様が自分の子供に「障害なすもの」と名前を付けられたことが案外、突飛ではないように思えてくる。


《お釈迦様が〜された》という場合にお釈迦様だけがそのことをされたのか、同時代の人達が同じようになしていたことなのかは重要ではないだろうか。


ここを誤解するとお釈迦様はとんでもない人ということになりかねない。



同じように《お釈迦様は来世について語らなかった》とよく言われる。


そのことから「だから来世などないのだ」という人もあれば「お釈迦様が来世を否定されたのに葬式をするのはおかしい」などと説く人達もいる(苦笑)


私の知る限りお釈迦様は来世や魂や形状上的問題全般について基本的には答えないという態度を通されたようである。



お釈迦様と同時代にたくさんの教団が生まれた。


それらの教団は相互に激しく論争したり、時には暴力的な抗争にも発展することがあったようである。


お釈迦様の高弟の一人であった目連は他の教団の暴徒に暗殺されたと伝えられている。


お釈迦様はこうし教団同士での論争を不毛と考えて、答えないという態度をとられたようである。



以上は我流の解釈なのかもしれないが、簡単に分かっていると思っていることでも少し掘り下げて考えたり、調べたりするといろいろ面白いことが分かる。





お盆というのは先祖供養の期間と考えてよい。



そのなかで仏教というものが大変重要な役割を果たしている。



先祖を供養するなかには家族揃って帰省したり、旧友と再会したり、親族やご近所さんとの交流、お墓の管理、菩提寺との付き合い…などなど日本人が大切にしてきたものがたくさん含まれている。


お盆と仏教とをとおしてそれらがいつまでも受け継がれていくことを願っている。


【オマケ】

タモリ氏らとお坊さんがお経をテーマにして語っています。いろんな宗派のお経が聞けるのでお坊さん的には大変興味深いが、こういう番組を認めていいのかちょっとビミョウ…参考までに。「第7位 理趣経」って…



仏教学の最高峰であった中村元先生と奈良健康明先生がブッダの最後の旅について語られています。傾聴に値する素晴らしい内容です。約40年前の滋味深い番組の貴重な記録。文句なくオススメです。



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