ちょっとした仏教クイズ
今日で棚経の前哨戦が終わった…
明日から3日間が棚経本番である。
本番前にして暑さでかなりバテ気味…
午前中、先々でお茶を頂き、水分は足りているのに身体が気だるい…かなりたってから、塩気が足りないことに気が付いた。
コンビニでおにぎりを買って食べたらようやく元気がでてきた。
明日は梅干入りのおにぎりを持っていくことにした。
水分をとってもミネラルが無いと駄目らしいと改めて実感。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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三島由紀夫の「金閣寺」の冒頭で主人公の初恋の女性が脱走兵に射殺されるという場面がある。
その舞台となったのはこのお寺の本堂脇にある懸崖作りの建物である。
凄惨な場面なのであまり知られたくない気もするが…
三島由紀夫がこの境内を散策して創作のヒントを得たというのはなかなか感慨深いものがある。
射殺される恋人の名前は有為子である。
仏教では「有為」というのは現象世界=迷いの世界のことである。
当然ながらこの有為子という名前が仏教的な隠喩であることはいうまでもない。
仏教用語というのはなかなか難解で、私自身青息吐息の状態…
逆に言うと、仏教用語をきちんと整理して理解すれば仏教の世界というのはかなり見通しのよくなるという気がしている。
有為というのは現象のことである。
ではこれを他の仏教用語に置き換えると何になるだろうか…
…
(ヒント)誰でも聞いたことのある言葉に含まれています。
…
答えは「行」。
諸行無常の「行」である。
「諸行」というのを「諸々の行い」と解している人が多いが「行い」ではなくて「現象」が正しい。
(全ての)現象は無常である…
いろは歌の3句目は「有為の奥山 今日 越えて」である。
法事などで時々、このいろは歌を歌う。
とても本格的な詠唱といえる代物ではないが…
この3句目を歌うと、供養している故人の姿が彷彿と眼に浮かぶことがある。
故人が白い巡礼装束で険しい道のりをゆっくりゆっくり登っていく。
その顔はどこか晴れやかで、険しい道のりの先にある、輝かしい世界へと向かっていく。
一歩、一歩、少しずつ、少しずつ…
そうした姿が瞼に浮かぶと胸が熱くなることがある。
仏教的にはこの世は迷いの世界である。
ただこの世を迷いとクールに捨て去るのではなく、ただ現象の中にあって右往左往するのでもなく、自分にも自分の周りにも深々と愛惜し、それでもそれらを越えてゆける…そんな姿だろうか。
一歩また一歩と…
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