お経がヘビーロテーション お先祖様を迎える赤い提灯
棚経も明日1日を残すだけになった。
棚経も後半になるとお経が頭の中をヘビーロテーションし始める。
疲労困憊しながらお経を読んでいると、ふとお経の新しい解釈を思いつくことがある。
表面意識が切れることで発想が変わるのだろう。ちょっと面白い。
お経が時々ポップな感じに聞こえることも。
あるお宅に行ったら、仏壇の白湯を備える大きな湯のみに「健康十カ条」なるものが書いてあった。
ちょうど正面に…
『肉よりフルーツ』
と書いてあった。
で…
何故かお経のヘビーローテーションの中にこの「肉よりフルーツ」というのが紛れ込んでしまい、読経していると頻繁にこの「肉よりフルーツ」という言葉が頭に浮かんできて困った…
…肉よりフルーツ…肉よりフルーツ…肉よりフルーツ…肉よりフルーツ…肉より…
棚経ではあまり話込まないようにしているがそれでも時々、考えさせられるようなことを見聞する。
棚経に行った檀家さんに昔はお盆にはホウズキを備えるのが常だったと聞いた。
ホウズキは「鬼灯」と書く。
この場合の「鬼」は角のある“オニ”ではなくて、魂、特に“先祖の魂”のことであろう。
調べてみると、お盆にホオズキを供えること全国的にかなり広く行われた風習のようである。
ホオズキを御先祖様を迎える提灯に見立てたものらしい。
昔は今日と比べ物にならないほど夜が暗かったに違いない。
ご先祖様を迎える為に提灯を灯すという発想には日本人の優しい心を感じる。
本日は途中で念珠をロスト…予備の念珠で対応。これも毎年のアクシデントである。
棚経終わり頃になって待望の雨が降る。
涼しくなったのは良いが明日は雨の中の棚経になりそうである。
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