山門を動物から守れ 謎の営巣?
本日は兼務寺院の多禰寺へ。
多禰寺は舞鶴湾を見下ろす山腹にあります。
舞鶴には鎮守府が置かれていましたので、昔は眼下を多くの軍艦が往来していたかと思うと少し感慨深いものがあります。
境内を見回ると、山門の羽目板に異変が…
江戸時代の建物ですから老朽化は仕方ないのですが、問題なのは2週間前に、見た時より明らかに荒らされていること。特に羽目板の被害が酷い。
柱には無数の爪跡がありますが。ただ風化していて最近のもののようにも見受けられません。
ですが2週間前に見回った時より明らかに羽目板がずらされ、破られているということは明らかに動物の仕業としか考えられません。
数日前に地元で開かれた関西野生生物研究所主催のアライグマ対策のシンポジウムで効果的なアライグマの捕獲について示唆がありました。
檻をシートなどで覆うことで動物は檻の入り口付近からしか近づけないというのです。
なるほど…
妹夫婦も檻を設置していたのですが良く考えれば自然界には「金属の箱型の物体」というのは存在しません。
用心深い野生の生き物からすれば「非常に怪しい物体」です。
というわけで古いシーツで檻を覆い、小枝、樹皮などを被せてカモフラージュしました。
両脇には切り株をあしらいました。
カモフラージュしすぎて檻を見たことない方には何が何だか訳の分からない物体と見えることでしょう(笑)
庫裏に住む甥っ子や姪ッ子も手伝ってくれました。
作業を終えて帰ろうとすると、興味津々で見物していた姪ッ子が…
「ねえねえ、あれなあに?」
指さしたのは山門に脇にある20メートル近いヒバの木。
太い枝に黒々とした塊が点在しています。
この黒い塊…大きさは大人がひと抱えはあるでしょうか。
かなり大きな物体に見えます。
私には動物の巣に見えるのですが、写真を見て植物の病気だと言う方もありました。
老僧は「トンビの巣」と断言していますが…たしかにトンビはよく飛来しますが。
なんだか連日動物ネタばかりで恐縮ですが。
こんなことも山寺の日常なのであります。
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