アンパンマンと曼荼羅
【アンパンマンの主題歌は名曲だと思います。】
娘はアンパンマンに夢中である。
しばらく前に娘に「アンパンマンはどこにいるか知ってる?」と聞いたら…
「ジャムおじさんの家」
と言っていたが、最近、同じ質問をしたら
という答えが返ってきた。
そのうち娘を連れて出かけることになりそうな予感が…
アンパンマンに出てくるキャラクターを全部覚えて娘の尊敬を勝ち得ようと思ったのだが、アンパンマンのキャラクターの総数は…
2000と判明。
絶対に無理…
- 作者: やなせたかし,トムスエンタテインメント,キョクイチ=,水島定昭
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2007/11
- メディア: 大型本
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今日、娘と見たアンパンマンに出て来たキャラクターはよりによって…
「にんにく和尚」と「にんにく小僧」
この二人が「にんにく寺」に住んでいる。
やなせさんは「葷酒山門に入るを許さず」という言葉を御存じ無かったのか。
いくらなんでも『ニンニク×僧侶』というキャラクターはあんまりではないだろうか。
- 作者: 正木晃
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11
- メディア: 新書
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「密教的生活のすすめ」におよそこんなことが書いてあった。
ホラー作家が不気味な顔をどのように生み出すかというと顔の左右のバランスを崩して歪んだ形にするのだという。
一方、美男美女の条件のひとつは左右の対称性であるという。
顔の上半分や下半分が極端に大きかったり小さかったりしたら不自然さや不気味さが生まれるのは明らかで、左右だけでなく上下の対象性も美しいと感じる大きな要素であるらしい。
曼荼羅は現代人の審美的眼をもってしても美しいと感じられる。
だが曼荼羅の対称性をデザイン性とだけ捉えていてはどうも曼荼羅の本質は見えてこないようである。
密教が修行のツールとして曼荼羅を使用したというのは人間がこの整然たる曼荼羅にふれることで心の変容が起こるということを示唆している。
正木氏は曼荼羅をモチーフにした「マンダラ塗り絵」を実践しておられる。
その効用は健常者の自己認識を深める、癒し効果、うつ対策、認知症の予防、子供の問題行動の緩和などに及ぶという
<曼荼羅が効く>というのは大変面白い発見・実践である。
もちろん細かく言えば曼荼羅が効くのか、曼荼羅の持っている対象性が効くのか、塗り絵という作業が効くのか…といった諸点について考える必要はあるだろう。
とりあえずそこらへんはおいておいて明日はもうちょっとこのことについて書いてみたい。
そういえば、アンパンマンの顔も左右、上下の対象性は際立っている。
アンパンマンは顔がへこむと力が出なくなるが、やはり対象性が力の源なのか…(笑)
心を病むと人間の嗜好にはバランスを欠いた部分、極端さのようなものが出現するように思う。
多分、このことは多くの方に納得していただけるだろう。
心の対象性は心の本質に触れる問題なのかもしれない。
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