お大師様の宿題 透明プリウス
本日は肌寒い1日。11月上旬の気温とのこと。
午前中は娘を連れて育児ルームで子守り。
最近、いくつか身の回りの自然に異変を感じる。
毎年、この時期に何千という実を結ぶ千年カヤが殆ど実を付けていない。
車で走る機会が多いが、黄色いセイタカワダチソウという外来植物が今年は眼に着く。
大抵は群生していて休耕田や荒れ地は一面黄色に見えることもある。
繁殖力が旺盛で、増えるとなかなかの厄介者である。
先日、娘と同じ年くらいの子供さんを連れた若いお母さんがお参りにみえた
「パワースポットに来ようと思って」
と言われる…お寺ってパワースポットなんだ!と認識を新たにしました。
寺院や神社は風水などの観点から特別な場所に建てられている場合が多い。
さらにそこで長年にわたって大勢の方の祈りが捧げられていれば、その<力>や<気>というものも大きな影響を及ぼすようになる。
「パワースポット」と言われたので庫裏の裏にある千年ガヤに案内した。
すごく素直にこの霊樹に心を向けておられるのが伝わってきて嬉しくなった。
御守りを買って帰られたが、そのうち御守りも「パワーアイテム」とか呼ぶようになるかもしれない…
- 作者: 澁澤龍彦
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この千年カヤを植えられたとされるのは当山の開祖である真如法親王である。
高野山の親王院など多くの寺院を開かれ、後に中国に渡られた傑僧である。
親王は弘法大師入定の前にその肖像を描かれ、これによってお大師様の肖像が後世に伝わり、広く流布することになる。
先日、団体参拝で六波羅蜜寺に行き、宝物館で仏像を拝見する機会があった。
その中にお大師様の壮年期の彫像があった。
檀家さんの一人が「若いわねえ」とまるで近所のおじさんの若い時の写真を見たかのような口ぶりで話すので、思わず
「知り合いかっ!」
とツコミをいれたら、宝物殿の案内の人にウケた…
でも良く考えると、お大師様の肖像というのは最晩年に描かれたものなので、壮年期の相貌というのはあくまで仏師の想像によるものなのだろう。
お大師様の肖像は五鈷杵を独特の手つきで持っておられる。別の檀家さんからその意味について質問があった。
本山に居た頃、密教学の教授から講義を受ける機会がったが、手をひねった独特の持ち方は胸に空洞があってそこに五鈷杵が納められているとしたら、それを取り出すにはそのような持ち方になる…みたいな説明を受けたので、私もそのように檀家さんにお話した。
だが…
失礼ながら入定前のお大師様のお気持を考えると、自分の肖像が後世に流布することは自明のこととして、この肖像に何か大きなメッセージを託されようとしたのではないだろうか。
それは多分、この五鈷杵とそれを持たれるお大師様の手に隠されているような気がするのだが…
ま、いつもの妄想ですけど(笑)
今、主に乗っているのは中古のワゴンRで、確かによく売れている車だけあって大変乗りやすい車である。
かなりくたびれてきたので今度はスティングレーにしようか検討中。
ただ明らかに後部の視界が悪い気がする…と思っていたら、新素材を使って後部をまるまる透明化する技術が開発中なのだそうだ。
ワゴンRも時々前部の構造材で死角ができることがある。
車体を出来るだけ透明化してくれないかな…と時々考えているのだが。
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