「週刊新潮」は情報曼荼羅なりや
兼務寺院の寺務所に誰かが読んでいた「週刊新潮」が置いてあった。
パラ読みしていたら科学哲学者のバシュラールの言葉が載っていた。
「想像力というのは、無から何かを生み出す力ではなくて、目の前にある事象の歪みを元に戻す力だ」
…なかなか面白い。
牽強付会だが、想像力とは
「在るものを在るがままに観る力である」
と考えてみたらどうか。
否、正確には、それは想像力の一面でしかないか。
もう一息。
「在るものは唯在るのではなく、今の私には秘められた素晴らしい存在として在る。その秘密性は極めて開示された秘密性である。それを観る力を私達はもしかしたら手にいれられるかもしれない。」
とパラフレーズしてみた。
だいぶ密教に近付いてきた…(笑)
牽強付会終了。
同じく「週刊新潮」をパラ読みしていたら元カリスマ・ファンドマネージャーという経歴を持つ藤原敬之さんの「カネ学入門」という連載が眼に止まった。
藤原氏は人間が生きるとは情報処理を行うことだと定義したうえで独自の情報処理ツールとしてSBL(スクエア・ブロック・ルーズリーフ)を推奨していた。
SBLとは9マスの正方形をプリントしたルーズリーフである。
この真ん中のマスから書き始めて、左周りに記述していく…
人の頭脳は直線よりも「の」の字に並んだ情報を処理しやすいというのが藤原氏の推論で、このSBLを非常に推奨しておられる
これって…
これって…
これってもしかして金剛界曼荼羅と関係あるのでは!
(曼荼羅は胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の2種に代表されるが、金剛界曼荼羅は正方形の9マスの中に仏を配置しているのが特徴)
とちょっとワクワクしたのだが、このルーズリーフを手帳として販売元の会社名を確認したら
“Mandal-Art”
となっていた(笑)
曼荼羅が元ネタでこのツールができていたのか…というのがオチである。
【“Mandal-Art”】http://www.mandal-art.com/
週刊誌は余り買わないが、たまに手に取るのは好きである。
玉石混交&百花繚乱の情報の乱舞を観る思いがする。
この騒然とした情報のなかから何か有為なものが生まれるのか
いやいや視点を変えれば、この雲集する情報も整然たる意味を持つのか…
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