「カワイイ区」に反対したコワイ人

福岡には７つの行政区があるが、「カワイイ区」という8番目の仮想の行政区を作って地域起こしを図っていたら、「『カワイイ』というのは女性への差別につながるのでケシカラン」「女性の自立を阻む」そんな苦情が4件あり、区長だったAKB48の篠田麻里子氏が退任という騒ぎに…

国をあげて「男女共同参加社会」が謳われて、地域に「男女共同参画センター」なるものが沢山ある。

私も育児ルームを利用させてもらうのでよく訪れるが、そういった施設のサービスというのは大半が女性向けのサービスや支援事業なのである。

このことは常々大疑問である。

男が差別されていると男性諸氏もうすこし怒っていいのではないだろうか。

（そういえば先日の選挙で旗色の悪い滋賀県の知事さんも「女性や子供に優しい社会を目指す」というのを常々掲げていたが、そこらへんがこの知事さんの限界ではないだろうか）

「カワイイ区」という発想は非常に面白いではないか。

人気アイドルの区長採用もお見事と褒めてあげたいくらいの出来である。

行政はこの種の苦情についてもう少し精査して、きちんと答弁できるようになってほしい。

とこころが福岡県の男女共同参画審議会はこの「カワイイ区」に駄目出し…何が何だか分からない。

念の為、福岡県庁のホームページをみたら「新社会推進部」の中に「男女共同参画課」というのがある。その課の内訳は

「男女共同参画推進係」と「女性支援係」の２つしかないのである。

男性支援係は無いのか…

男性は支援する必要がないのか、女性は男性に抑圧されているのか…

似たような話でジェンダー・フリーというのがある。

先日買った植木雅俊「仏教、本当の教え」（中公新書）も序章の北枕の話などはかかなり面白かったのだが、仏教にはジェンダー・フリーの要素を探してみたり、観音はジェンダー・フリーの象徴みたいな話がでてきて気持ちが萎えてしまった。無念…

この問題は相当根が深いと思うのだが。

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