銀杯草 如来株式会社 24日はお地蔵様の縁日
【咲き始めると必ず名前を聞かれます。小さくて可憐な花です】
京都産業大学 日本文化研究所 上席特別客員研究員
宣京師&仏像ソムリエ
京都観光おもてなし大使
以上のような肩書で活動しておられる小嶋一郎さんと言う方が講師となって先日、ある団体の方が拝観にみえた。
なかなか素敵な企画である。
頂いた説明用のレジメにこんなことが書いてあった。
如来 会長・社長などのトップ
菩薩 取締役・部長クラス
明王 課長・係長クラス
天 主任・専門職クラス
その下に…
衆生 一般社員
と書かれてあったでの笑ってしまった。
ちなみにこの会社の社是は「忘己利他(もうこりた)」。「利益は衆生に還元」とある。
なるほど…
法話の時に参拝者の方に質問することがある。
答えは「天」(天部)なのだが、時々、面白い答えがあって楽しませて頂く。
結構多いお答えが「お地蔵様」
もちろん、お地蔵さんというのは地蔵菩薩のであり、菩薩に入るのだが、お地蔵様という答えが多いのはこの仏様がいかに人々に親しまれているかということに他ならないのっだろう
本日、24日は地蔵菩薩の縁日である。
毎年、市内の真言宗のお寺で盛大な水子供養の法要があり、出仕させて頂いている。
冒頭で御住職が地蔵菩薩について丁寧に説明され聞き入った
とげぬき地蔵、身代り地蔵、咳止め地蔵、目洗い地蔵など地蔵の信仰というのは大変に数が多い。
それだけ身近に祀られ、信仰を集めたのだろう。
医学が未発達の時代には仏教や神道が病苦を癒すという役割の多くを担ってきたと考えられる。
クシティは「大地」ガルバは「胎内」「子宮」
従って「蔵」ではなく「胎」という字をあててもよかったのかもしれない。
想い出されるのは胎蔵界であろうか。
生命が生み出され、また帰ってゆく…というイメージである。
仏教の根源には非常に豊かな生命感(生命観)のようなものを感じる。
特に密教にはその感性が脈々と受け継がれている。
残念なことはその豊かで躍動的な生命観が古色蒼然とした仏教的イメージの中に隠されて(隠れて)いるようでとてももったいない気がする。
仏教の持つ、生命観がもっと考究され、人々に感得されれば素晴らし力になるだろう。
そう願ってやまないのである。
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