悲しき標的艦 後部座席 阿弥陀様の宿題

 


親戚が舞鶴を訪れているので妻が舞鶴を案内した。


海軍記念館→自衛隊桟橋→自然文化園


海軍記念館は一度も行ったことがないので是非訪れてみたい場所である。





自衛隊桟橋は土日祝のみの公開。(不定休あり。団体は予約が必要。)


運がよければ艦艇の中に入れる。






しばらく前から27号線を走ると、少し離れた場所にド派手なペインティングをした標的艦が停泊してるのが見えた。


その標的艦が最近は一般公開される区画に停泊するようになった。



標的艦というのは退役した艦艇の最後の役目として攻撃の標的になり、最後は魚雷で沈められるという。


面白うて  やがて悲しき  標的艦



車を走らせていたら、ルームミラーに何かが映った気がした


私一人しか乗っていないはずの車に…


何かが車内に…(怪談風に)


よーく見たら…


塔婆でした。


普通の法事は3尺の塔婆を使うが、お墓の開眼では5尺の大きな塔婆を使う。


昨日の法事で古くなった5尺塔婆を回収して後部座席にのせ、後部座席のヘッドレストにもたれかけさせていてそのまま忘れていたのだった。


人間の背丈くらいあるので、何か大きなものが乗っていると錯覚してしまったらしい…





昨日、仏像を安置してある宝物殿の拝観したいという男性が来られた。


普段着に素足。ラフな格好である。


最近、三重塔の写真を撮りに来られる方が多いので、写真を撮るなら向かいの鹿原公園側が良いというと、写真は撮らないといわれる。


お寺に行っても朱印もしないといわれるので面白い方だなと思っていると次のようなことを言われた。




普通にお参りは九分九厘ご利益を求めてのことだと思うが自分がお寺参りをするのが今こうしていられることに対する感謝の思いである



ご利益を求めない。ただ感謝の為に参拝する…そんなことを言われた方は初めてだった。



その男性はこんなことをあなたに言うのは「釈迦に説法だが」と笑って言われた。



だが、考えてみれば実にまっとうな考えだと納得してしまった。



その方は北陸から来られた方だった。



北陸といえば浄土真宗の盛んな場所でそのかたの菩提寺浄土真宗とのことだった。



ひたすら報恩感謝で生きるというのは他力信仰の素晴らしい境地である。



報恩感謝で生きれば御利益はいらない…



なかなか難しい宿題を頂いたと頭を巡らせている。


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