夜の底から 子連れ狼とジェラート 「般若経」の続き
最近、娘が寝る前におとぎ話を聞かせているうちに自分が爆睡というパターンが頻出。
おとぎ話も最初は普通の「桃太郎」だったのにいつも間にか…
「娘がプリキュアに変身して鬼を退治する」とか
「ダイヤモンドをこすりあわせてふりかけを作りそれでご飯を食べる。そしてダイヤが歯に挟まって光る」とか
荒唐無稽な展開へ。
それが結構、楽しかったりするが…
早い時間に寝ると当然目覚めるのも早く、
午前3時や4時に眼が覚めることもしばしばである。
その時の時間がなんともいえず心地よい。
肌寒いほどの冷気があり、空気にひんやりとした心地良さがある。
4時過ぎ頃に外が白み始めるが、それと前後してセミが鳴き始める。
夕方の 雨れるような穏やかな鳴き方で、しばらくすると鳥の声や他の虫たちの鳴き声が混じる。
溢れるような生命感があり、そしてどこか儚げである。
川端康成の「雪国」に「夜の底」という表現が出てくる。
夜に<底>があるはず無いのだが、自然現象としての夜の奥にもっと別の存在を示唆するような表現である。
なんとなく実感できる。
夜でなく朝でない時間の底から、無数の生命が立ち上がってくるそんな感じだろうか。
- 作者: 川端康成
- 出版社/メーカー: 新潮社
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本日も大変に蒸し暑い一日。
幼稚園が準夏休みモードに入り午前で終了。
妻に作業を任せたいことがあったので幼稚園に向かえに行きそのまま午後3時まで子守。
車で娘をあちこち連れまわす…自称“子連れ狼”
coco壱番屋のカレーで昼食
→西の市民プラザ
→ミカ・マーレのジェラート
→中総合の託児ルーム
最近、中舞鶴にできたジェラートのお店『ミカ・マーレ』のジェラートは3回目。
本日はミルク、アーモンドミルク、グレープフルーツのシャーベットのトリプルを娘と食べた。
かなり美味しいですっ!
市内の棚経がはじまったらここで休憩しようかとたくらんでいる。
- 作者: 梶山雄一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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昨日の「般若経」の続きを少々。
現在でも多くの寺院で「大般若経」の転読法要が行われている。
「大般若経」は巻数にして600巻ある大部なお経だが、多くの寺院に収蔵されているところから、ある時期非常に重視された経典であることが分かる。
この「大般若経」も「般若経」という経典群の中から生まれたものである。
玄奘三蔵のインド仏典翻訳のうち最大の業績のひとつがこの「大般若経」600巻の訳出である。
「大般若経」は当時の多様で大部な「般若経」経典群を網羅的に集めたものであったらしい。
梶山氏が玄奘訳の「大般若経」を<般若経全書>と表現されるのは大変に分かりやすい。
よく「般若心経」は「大般若経」600巻のエッセンスであるというような説明がされることがある。
600巻を300字に圧縮ってできるんかいっ?
とツッコミたいところだが(笑)、この「大般若経」には「般若心経」は含まれていない。
「般若経」という経典群は長大化とシンプル化さらに密教化という3つの流れに分かれる。
ところで…
とことんシンプル化したはずの「般若心経」の最後には「ギャーテーギャーテー…」という呪言が出てくるが、これも「般若経」の密教化と関係があるのかもしれない。
ここらへんは今後の課題でもある。
「般若経」を保持したりすることが強い呪力を持つと考えられた痕跡がかなりある。
「般若経」の世界は奥深くて面白いのである。
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