キツネはコンコン鳴かない 「あまちゃん」最終話 「東洋医学の宇宙
昨日は娘を寝かせつけるともりが先に寝てしまうといういつものパターンに陥り更新できず…。
夜早く眠ると、暗いうちから眼が覚める。その時間が好きである。
今朝は4時頃、鹿が大きな声で鳴いた。
空気を振るわせるように3度鳴いたのである。
角の大きな立派な雄鹿の姿が眼に浮かんだ。
長く鋭い鳴き声に続けてブルルッと横隔膜を振るわせるようないななきをする。
野生の逞しさを感じる。
しばらくすると体の小さな生き物が鳴きながら庫裏の周りを跳ね回っているようである。
「…ギョエッ!ギェヨッ!ギョエッ!ギョエッ!」
激しい鳴き声に少し驚く。
その時は分からなかったが後からキツネだったかもしれないと気づく。
庫裏の庭を跳ね回るキツネ…一度見てみたいものだ。
【キツネの鳴き声は「コンコン」なんてやさしいものじゃないんですよ(笑)】
耳を澄ますと、かすかに虫の声が聞こえる。
小さく聞こえる秋の虫の声はなんとも穏やかで良いものだ。
心がシーンとなって何かしみじみとしてくる。
そのうちにだんだんと窓の外が明るくなる。
そんな時間が心地よい。大切な朝の快楽である。
朝早く眼が覚めたらな仏書を紐解くとか、座禅瞑想すればいいのだが、
布団の中で悦にいっているダメ住職をなかなか卒業できそうにない。
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もうひとつの朝の快楽だったのが朝ドラの「あまちゃん」。
本日最終話をむかえ終了。
前回の「純と愛」はなんだかドロドロした部分があって好きになれなかった。
朝食にドリアとかイカ墨のスパゲッティを出されるような…朝から重っ!みたいな。
何しろ…
主人公の1人が意識不明の昏睡状態のまま最終話を迎えるという不全感一杯の終り方でしたからね。
巷でも「あまちゃん」の終了を惜しむ声が多いらしい。
残った楽しみはNHKさんが紅白に「あまちゃん」をどう絡めてくるかですかね。
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藤本蓮風氏の「東洋医学の宇宙」が届いた。
「東洋医学の宇宙」は藤本氏が「黄帝内経」「易経」「老子」などの古典を紐解き、陰陽思想の精髄を具体的な事例をあげてやさしく解説しながら治病というプロセスにつなげていくことを目指したものである。
東洋思想と医学の融合、医学の哲学化を試行する意欲的な内容である。
「鍼灸真髄」でも澤田師の哲学観が語られるが、どこか漠としてつかみどころがなかった。本書はその部分を補って余りある。
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「東洋医学の宇宙」では夢枕獏の「陰陽師」の中の一節が引用されていた
安部晴明が友人源博雅に「世の中で一番短い呪(じゅ)は何か」と問う。
源博雅が答えられずにいると、清明は「それは名前だ。なぜならば名前は人を縛るからだ」という。
何かに縛りつけるのが「呪」で、人を縛りつける名前という概念こそ「呪」である…
『道の道とすべきは常の道に非ず。名の名づくべきは常の名に非ず』
陰陽五行というのはカビくさい古典思想ではなく
仏教の深奥にも通じていると思うのだが…
特に、東洋医学は陰陽五行を治療という具体的場面で駆使している点で大変に興味深いの分野である。
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