お大師様のスマホ キャビン野郎 樫出勇「B29撃墜記」

【花日記】



萩散り始め








お寺には様々な授与品のカタログが届く。


お守りやお札が主であるが、最近はいろんな品目がある。


お供え用食品、タオル、くじびき、仏器、掃除用具、僧衣などなど…


スマホ用お守りというのがあってお大師様の形をしていたりする。


ちゃんと「同行二人」と書いてあります…




一昨日届いたカタログを楽しく眺めていたら、最終ページは


クリスマスグッズ


お寺なのになぜ…

といぶかしんだがよく考えると、
幼稚園や保育園を経営しているお寺が多いからであることにしばらくたってから気がついた。





昨日は夕方から駐車場の掃除。



周囲から生えこんだ枝の落ち葉がかなりたまっていた。


落下した枯れ枝も相当な数である。


とりあえず大きな枯れ枝を集めると2、3日風呂が焚けるほど。


本当なら枯れ枝の類は全部燃料にしたいのだが、
集める手間を考えると一所に集めて燃やしてしまうのが一番手っ取り早い。


とりあえず枯れ枝、しの竹、古竹、落ち葉などを2箇所ほどに積み上げたが大きな枝はもったいないので一輪車に積む。


よく見るとたくさんゴミが捨てられていた


ゴミがあるとそこにゴミを捨てるという悪循環なのである。


何故かあちこちにキャビンの空き箱が捨てられていた


同じ人物が頻繁にこの駐車場にきてタバコを吸い空き箱を捨てているらしかった


流石にちょっと腹がたった。


「キャビン野郎め!」


とブツブツつぶやきながら掃除をしていた。


小一時間ほどして、何かのきっかけがなければ駐車場の掃除をしようという気にもならなかったし、もしこのまま放置すればもっと悲惨な状況になり、いずれ沢山の不法投棄が行われた可能性が高いと思うとキャビン野郎がだんだん憎くなくなってきた。


さっきまで腹を立てていた相手に気持ちが治まってきたというのちょっと新鮮な感覚だった。


もっとも眼の前でキャビンの空き箱を捨てられたら平静でいられないだろうが…





我ら降伏せず ―サイパン玉砕戦の狂気と真実―

我ら降伏せず ―サイパン玉砕戦の狂気と真実―



昨年から第二次大戦に関する記録を読むようになった。


田中徳佑氏の「我ら玉砕せず」皮切りにかなりの冊数にのぼる。



自身の生命を賭した苛烈な生涯の多くに、畏怖と尊敬と鎮魂に震えることがある。


そして日常に埋もれてしまいがちになる自分の怠惰さに我に還る思いをすることがある。


そのなかで大戦に関する認識を新たにすることが少なくない。









一般的な認識としては日本の航空兵力は零戦のような傑作機を生み出した反面、米軍のB29のような高々度からの攻撃には無力であったと思われているのではないだろうか。


B29撃墜記―夜戦「屠龍」撃墜王樫出勇空戦記録 (光人社NF文庫)

B29撃墜記―夜戦「屠龍」撃墜王樫出勇空戦記録 (光人社NF文庫)



本書は対大型機用に開発された戦闘機「屠龍」によるB29の迎撃戦記である。文庫本で180ページ弱。戦記としては短い部類だろう。


無線電話による指揮所・僚機との連絡網、地上の照空灯隊、高射砲との連携した高度な迎撃が行われていたことが分かる。


捕獲したB17を飛ばして昼間の高高度爆撃、夜間爆撃の両方に対応できる訓練を行っていたとされる


これほど高度で組織的な迎撃戦が行われていたとは全く意外であった。


著者の樫出氏は終戦までに26機ものB29を撃墜されたそうである。


襲撃してきた80機のB29のうち23機を撃墜するという驚異的な戦果を挙げたこともあったという。


一方、屠龍部隊の機体は燃料タンクの防弾性が薄弱で機銃弾を一発でも被弾すれば炎上した。まるでライターのように発火するというので「ライター防衛隊」と揶揄された。


零下20度にもなるという極低温化での困難な戦闘であり、B29の稠密で高性能な対空機銃、重厚な耐弾性を誇った機体に肉薄しての攻撃は困難を極めただろう。




空で散った英霊達に鎮魂の思いを新たにした。



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