仏像の微笑み

 



本日も1日雨が降り続く。


週間予報を見ると4本くらい傘マークが…今年の紅葉シーズンはどうなることやら。






一昨日、仏像拝観の案内をさせて頂いたのは若いカップルの方。


ん?カップルは死語か…?


普通は何というのかな???


閑話休題


遠方で新しい暮らしを始める前の思い出作りに市内を観光され、


この山寺にも立ち寄って頂いた…という御様子。



若々しく、初々しいお2人を見ているとこちらも気持ちが爽やかになった。


お二人の輝かしい未来を祈念せずにはいられなかった。合掌




本日、拝観に来られたのは関東から車で快慶の仏像を拝観するためだけに来られた方。


車で7万キロ余りを旅して全国800カ寺あまりのお寺の拝観をされている。


朝の閑散とした時間だったのでいろんなお話を伺った。


800か寺も巡っておられる方なのでどこかおススメのお寺はありますか?とお尋ねしたら大阪の交野市にある獅子窟寺というお寺を教えて頂いた。


国宝の薬師如来像があるそうだが、拝観は予約制とのこと。


予約して拝観すると茶菓でもてなしをうけて何時間でも居てよいと言われたとのこと。


ちょっと行ってみたくなった。





仏像についていろんなお話をしたが戒壇院の広目天が素晴らしいという話で盛り上がった。


日本に数多の仏像があるが、あおれほど深い精神性や意思を感じさせる仏像は少ないと思っている。



10代の頃、何をやっても上手くいかなかった時に手元にあった仏像の本に戒壇院の広目天の写真が載っていて、時々、その写真を眺めていたことを思い出す。


自分は何も出来ていないが、この仏像の美しさは分かる…という今から考えれば随分勝手な自負で自分を支えていた気がする。


拝観に来られた方をお話してそんなことを懐かしいような、恥ずかしいような気持ちと共に思いだして胸がざわざわした。



日本に仏教というものがなぜ流布したかと考えると素晴らしい無数の仏像が製作され、いわばその説得力によるところが大きいのではないかという気がする。


住職というのはお寺の管理人のようなものでしかないのかもしれない。


お寺をお預かりして次代へと受け継いでいくのだが、それもなかなか大変な時代になった。



これからやるべきことがいろいろと頭に浮かぶ。仏像のお顔はそんな私を笑って見ておられるようである。





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