スターの実力 ただ今修行中
葬儀の際にタクシーで送迎してもらうことがある。
先日も葬儀の後、斎場から車を止めてある葬祭ホールまでタクシーで送って頂いた。
斎場で野辺の儀式を無事終え、少しほっとしたところでタクシーの運転手さんと話たら、話が弾んでいろいろ面白い体験談を聞かせて頂いた。
誰もが名前を知っている有名芸能人A氏は舞鶴で2回リサイタルを行ったのだが、2回ともこの運転手さんが送迎されたのだという。
ところが2回目にこのA氏を乗せたときに、「前回、乗せてもらった運転手さんじゃないですか?」と尋ねられたというのである。
ファンや後援者だけでなく見ず知らずの運転手さんにまで気を配るとは大したものだ…と感心してしまった。
そんなこと言われればファンならずとも好感を持つし、
ましてやファンなら大感激に違いない。
私も未だになかなか檀家さんの名前や顔が覚えられないので見習いたいものである。
どの道も一流になるのは容易ではないし、
一流の人物からは学ぶべきものが沢山ある。
11月には団体でのお参りが多く、説明や簡単な法話をするが、全然話を聴いてもらえないなどというのはザラである。
話をしている途中で延々おしゃべりをしている人もいれば、携帯電話で話はじめる人もいる。こういう時はちょっと気持ちがグラッとする。
5分や10分の法話でも一応山場があるのだが、山場の手前くらいでいきなり話をさえぎられて
「お便所どこですか?」
とフツーに聴かれたりする…
これもまたちょっとした心の修行かと思ったりする。
修行というと滝に打たれたりとか座禅三昧などを想像するが、心を鍛える道場は日常の中にあると思っている。
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