本日の御リス様 歓喜せる菓子 加持力の世界

 

【本日の御リス様。愛らしいお姿でカヤの実をお囓りあそばしておられました】



今日は妻とニトリへ買い物に。

帰路、中舞鶴のミカマーレでジェラートを頂く。
妻はホットチョコレート




ホットチョコレートを味見させてもらったらものすごく濃厚で、殆ど…


飲む板ョコ状態


である。



濃い目のココアくらいを想像していたのだが、とても本格的な味である。ホットチョコレートを舐めてました…



このお店のホットチョコレートはイタリアの正統なレシピで作られていて、特別な豆を安定剤として加えているのだという。



加持力の世界

加持力の世界



昨日、「加持力の世界」という本を読んでいて、著者の三井英光師のことをネットで調べていたら師が妻沼の聖天山歓喜院(埼玉県熊谷市)におられた時の思い出を書かれた記事に出会った。



日本の三大聖天に数えられる妻沼聖天山歓喜院は埼玉の小日光とも言われる名刹である。


思いつきで書いたがどうやら亀屋清永の歓喜団というお菓子は聖天信仰と関係があるらしいことが分かった。



歓喜団の形は八葉蓮華に因むと書いたが、歓喜天の持ち物の巾着袋(砂金袋)に由来するとも吉祥果の形とも言われているようである。


歓喜団の名称は清浄歓喜団だが、聖天は清浄を好むことにちなむようである。


さらに歓喜団の原型はインドの揚げ菓子の「モーダカ」だという。





ところで…




狐が油揚げを好むとされるのも、インドの荼吉尼天の信仰に由来するという。

荼吉尼天は狐に乗るとされていてインドではネズミのフライ!をお供えしていたのが日本では油揚げで代用されたらしい。


様々な文物がインドから中国、中国から日本という壮大な伝播のなかで少しづつ変化し、それぞれの土地の風物を習合し、混交しながら仏教は根付いていったのだろう。


私たちは日本の文物の背後に中国文化を観ることは比較的容易だが、
その背後にあるインド文化までを見通すことはなかなか難しい。


仏教の本源がインドにあることを考えると
日本の文物の中にもしっかりをインドの文化が影を落としているに違いない。




弘法大師によって日本にもたらされた真言密教は神秘体験と加持祈祷を大きな領域とする。


三井師は加持するとは祈ることに代わるものであるといわれる。



加持とは真言密教の本質の関わる行為である。


「加持力の世界」より加持とは何かという部分について少し簡単に述べよう。


加持とは梵語の「アディスターナ」の翻訳語である。


「アディスターナ」とは「アディ」「スターナ」の合成語である。


「アディ」は上から加わる力であり、「スターナ」とはそれを受け止めることである。


従って加持とは加わる力とそれを受け止めるという2つの作用の融合である。



私たち加持祈祷と言う言葉から連想しがちなのは他から加わる特別な力の存在である。


だが実際には加わる力はそれを受け止め、感じる存在、受容できる主体があってこそ成就されるのである。



このことは大変に重要である。


特別な力を得たいというのは私たち衆生の願いである


ただ…

度を越した欲求や

自身の努力を欠いてただ何かを得たいと願うことや

自らの過ちや愚かさを安易に特別な力で補おうといすること


それらはやはり加持の本質から離れていないかとも思うのである。



加持という行為の絶対的な条件は純粋さではないか…と私は思っている。


力を受ける側の心が乱れていたり、曇っていては正しい加持を行えないことになる。自戒しながら歩んで行かなければならないことだと思うのである。



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