善悪の彼岸 ゾロアスター教
昨年の秋には大雪になるというのが大方の予想だったのだが、1月の終わり近くになってむしろ少ないくらいの積雪である。
明日からしばらく気候が緩むようである、木蓮もたくさんつぼみを蓄えている。
原発ゼロというスローガンを掲げている候補や政党があるが、果たしてそんなことは可能なのだろうか?
原発の代替となる発電施設は何なのだろうか。日本中に巨大な風車が林立し、のっぺりとしたソーラー発電のパネルが敷き詰められる…そんな光景はあまりに現実離れしている。
世界最大規模の太陽光発電所でも新鋭の火力発電の何割かの発電量しか得られないという。
海上に発電施設を設置することは可能だろうか。それでも理論的に実験的に可能であるということ現実の運用には大きな開きがある。
(外国の資本が日本の山林を購入するためにこうした代替エネルギー向けの施設を作ることを口実にしているものもあるというから要注意である。)
日本ではある時期、杉や檜の人工林の造成が盛んに行われ、
日本に山という山には植林された檜や杉で溢れている。
現在はそうした人工林の多くは手入れされることなく放置されている。
大量の発電施設を作ったのはいいが放置されて廃墟になった発電施設が国中に溢れるなどということになりはしないだろうか。もしそうなってしまったらその弊害は人工林の比ではない。
資源やエネルギーについて知識や理解がないと原発ゼロなどという口当たりのいいスローガンに騙されはしないか。
私たちは政治や経済や外交について少しづつでも関心を持ち続けていたいものである。
天然ガスについて書かれたものを読んでいたら、ゾロアスター教についての記述があった。
ゾロアスター教は少なくとも紀元前6世紀以前に北部イランで成立した宗教だが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などに大きな影響を与えたとされる。
光明神アフラ・マズダを主神とし、光の象徴としての火を重視した。
カスピ海沿岸の地中から漏出した天然ガスが発火していたものが崇められていたという。
地下に埋蔵されていた天然ガスが重要な宗教の成立に関わったというのは面白い。
主神アフラ・マヅダは大日如来に影響を与えている可能性も否定できないようである。
真言宗では護摩などの火の行法が重視される。護摩の起源そのものはバラモン教に遡るとされるのが定説だが、密教とゾロアスター教がどこかで接点を持っていた可能性は極めて高いと思う。ゾロアスター教は唐代には中国でも信徒を増やしていたからである。
ゾロアスター教は拝火教ともいわれどこか原始的なイメージもあるがユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教といった世界宗教に大きな影響を与えた存在であるらしい。
ユダヤ教キリスト教やイスラム教に見られる善悪二元の考え方はゾロアスター教の影響が大きいとされる。
原発が悪で反原発が善であるというような二元論で選挙が行われないことを祈りたい。
にほんブログ村←いつもご訪問ありがとうございます!
丹後の山寺の住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)
.