余寒なお強し 真言道歌 「夏の終わりのハーモニー」


本日は彼岸の中日    


18日から始まる松尾寺での彼岸法要への出仕も本日で最期である。


最終日は地元の禅宗の寺院も出仕され、さらに夕刻より総供養が行われる。



朝方、松尾寺に向かう途中に青葉山を見上げると真っ白である…



青葉山の山道あたりからにみぞれが降り始め、本日は一日中雨、みぞれ、寒風、時に吹雪が続いた。


これほど寒い彼岸の中日も珍しいのではないかと思われた。





右ほとけ 左はわれと おがむ手の 内ぞゆかしき  南無のひとこえ



佐藤良盛「わが家の宗教 真言宗」(大法輪閣)という本をパラパラ読んでいたらこんな歌が載っていた。


真言宗でいうところの三密とは身体(印)、言葉(真言)、心(観想)の3つの働きによってなる。


身体は手指で組む印によって表されることが多い。


身体=印=手指

という関係は面白い。


古代インドでは舞踊が重視され、舞踊のなかで感情、行為、ものの形、さらには抽象的な概念までも手指や腕を使って表すことが行われていた。



手指で身体全体を現すことはそのことと密接に関係があるようである。



一番簡単な真言は「南無」かもしれない。



この言葉は「ナモ」というインドの言葉を音写したものなので、それ自体が立派な真言である。





右手を仏と思い、左手を我と思い、さらに合掌を以って我と仏がひとつになったと観るとという心の働きが観想である。



この1首に真言宗の根本の部分が表されているのは驚くばかりである。




奈良国立博物館のHPを観ていたら、収蔵品のデータベースが公開されていた。観ていて飽きない。「名品ギャラリー」というページもあって逸品ぞろいである。



眼に止まったのは「釈迦如来立像(清涼寺式)」。



異国風の釈尊像だが衣のひだや頭髪の彫刻が素晴らしい。



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理由はよくわからないのだが、ここ数日、「夏の終わりのハーモニー」という歌が頭を離れない。そんなことないですかね?



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