怪しいメール 「のぼうの城」
アメリカにお寺の縁故の方がおられて、この度来日されることになっている。
両親は日本人だが幼い頃からアメリカで暮らされて日本語は話せないらしい。当方の英語力はとっくに死滅してるし、どうやってコミュニケーションをとったものか…
メールを書くのもYahooの翻訳ソフトを使って、かなり怪しい英語のメールを送っている。
Azuma musical dance crane
ってなってた…
機械翻訳のレベルってこんなものなのね。
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娘の為に「ウルトラマン」をレンタルし、ついでに野村萬斎「のぼうの城」を借りる。
萬斎=「陰陽師」のイメージだったが
主人公である城代の役柄と本人とがオーバーラップして、そこから不思議な奥行きが生まれていた。
萬斎氏は不思議な、そしてきわめて優秀な俳優さんだと思う。
将器という言葉があるが、器が大きいとバカに見えたり、無能に見えたりする。
もちろんバカや無能で器の無い人も大勢居る。
その違いはなんだろうか…
日本人はいつのまにか能力や容姿にばかり眼がいって器という人間の基準は随分軽視されている気がする。
主人公はバカだが人々は惹かれ、ついてゆく。そこらが面白い。
時代劇でセットや衣装が安直だとそれだけで気持ちがオフになってしまうが、「のぼうの城」は衣装やセットの丹念さも見ていて快感を覚えるほどである。特に甲冑が素晴らしい。
ただ洪水のシーンがもう少しだった気がするが。
敵方の石田三成がただの悪者でなかったことが実によかった十思う。
三成は単に城を攻め落とすことだけを考えているのではなくて、もっと別の何かを求めている感じが良い。
敵役がただの悪者だとストーリーはとたんに薄っぺらくなってしまう。
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ジェームズ・キャメロンの「アバター」でがっかりした記憶が強烈に残っている。
私の中では“アバターの悪夢”として今だに思い出す。
あれは本当に腹がたった。映画の特殊効果が際立っていただけに、ストーリーの薄弱さがよけいに強調された気がする。
私がファーストガンダムを好きなのは対立するジオンにも正義や忠誠や友情があるという点に惹かれているからだと思う。
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ストーリーの背景にあるのは秀吉の北条攻め、いわゆる小田原征伐である。、
北条氏の本城の小田原城の周囲には多数の支城があって堅固な防衛ネットワークを形勢していた。
その支城のひとつが豊臣方の大軍勢に対して堅固な持久戦を展開したというのは史実であるらしい。
小が大に抗するというのは物語の醍醐味であろう。
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これはもう実に素晴らしい映画である。
同じようなテーマの作品を観るとついつい見比べてしまい、この作品の優れていることをただただ再確認するしかない。
「のぼうの城」にも野生的な武士が出てくるが、三船敏郎にはかなわない。
あの猛々しさ、そして無垢な感じ…
日本人のなかで野生というのは失われつつあるのかもしれない
映画について書いていたらまた映画を観たくなってきた。
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