梅ジャム 庭の怪獣 クチナシの香り ローマから仏教への贈り物

  




妻は毎年、梅林の梅で梅ジャムを作る。



小瓶に何十も小分けしてあちこちにおすそわけするのがこの時期のお約束だがそれも終わりに近づいた。


私はいよいよお盆の準備に本腰を入れねばならない時期である。



毎朝頂く梅ジャムトーストは酸味で体を目覚めさせてくれる。



ありがとうジャムおばさん!






夕方から降雨少々。




娘が…



「お父さん!大変!怪獣がいる!」



と大声で呼ぶので何事かと思ったら…





大きなヒキガエルであった。



昔は良く見かけたが、最近は年に数回しかみない。



こんな生き物達がいつまでも元気で暮らしていけることを願ってやまない。







数日前に檀家さんからクチナシの花を頂いた。



白い大輪の花も美しいが、その香りが実に清々しい。



妻もこの花が大好きで寝室に活けていた。


ところで…



寝室には時々侵入者があって、異音がすることがある。




大抵はネズミとか…




ムカデとか…





だがここしばらく聞いたことの無い音が聞えるようになった。


「カサッ」というような音がするのだが、実にひっそりとした感じなのである。


生物ならカサカサカサ…と連続して聞えるはずなのだが


時々…


「…カサッ…」


と聞えるだけのである。



何これ??????






今朝になったようやく謎が解けた。





頂いたクチナシを縁側に出してよくみたら、茎に大きな青虫がくっついていて、懸命に花や葉をハムハム食べている。謎の音はこの幼虫の排泄物が落下する音だったのである…


クチナシの好きな妻はこの物体をクチナシの種だと思って大事にとっていたそうである。



クチナシの香りはまだ心地よいが花器は寝室の外に出されてしまった。


地中海世界 (講談社現代新書 312)

地中海世界 (講談社現代新書 312)



学生の頃読んだ弓削達地中海世界」は今でも記憶に残っている。



今読み返せば多分古い印象を持つかもしれないが、当時は地中海世界という広い視野の中でローマの興亡が描かれてあって非常に面白かった。


般若経典 (現代語訳大乗仏典)

般若経典 (現代語訳大乗仏典)



中村元般若経典」をよ読むと、インドのクシャーナ朝はローマと交易で空前の経済的繁栄を享受したらしい。


インドの絹、香料、宝石、染料などが原価の100倍もの値段で取引されたという。

地中界世界の富を集めたローマ世界から、莫大な富を流出させたのがインドであるというのは興味深い。大乗仏教の興隆もこのことと深く関わっているらしい。


クシャーナ朝カニシカ王は仏教の庇護者として大いに仏教の隆盛につくした。


クシャーナ朝ガンダーラ美術でその最も重要は出来事は仏像の創作である。



それまで仏陀は象徴的に表現されることが多かったが、ガンダーラ美術以降、ブッダを仏像で表現するようになり、それが以後の仏教文化に与えた影響は計り知れない。


インド数学ははゼロの概念を発見したとされる。


経済の発展は恐らく数学の隆盛と無縁ではないだろう。


また大乗仏教の巨大なテーマである“空”(シューニャ)とはインド数学におけるゼロ(シューニャ)に由来するものであるらしい。



ローマ帝国の繁栄が経済的なつながりを通じて仏教の興隆に深く関わったといのは興味ある事実ではないだろうか。


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