深夜に怪しい調合を 老子の宝物
【真ん中のビンが“林間学校スペシャル”】
明日から仏教会の林間学校である。
もう十年あまり毎年参加しているが慣れない子供達の引率で毎回ドカッと疲れるのだが、それでも毎年いそいそと出かけるのはやはり楽しいのだろう。
僅か1泊2日とはいえいろんな思い出ができるのである。
午前1時をまわってからゴソゴソと明日の準備をしていてふと頭に浮かんだことがある。
林間学校の打ち合わせの時に毎年のように話が出るのが
『樹の幹に蜜などをを塗っておくと朝カブトムシなどが集まってくる』
というもの…
「バナナに焼酎をかけたのがいい」「タオルに味醂をしみこませたのがいい」そんな話が毎回でるのだが一度としてやったことがない。
10年間毎年、この話がでるのだが、一度もやっていないのである。
午前1時というのは結構気持ちがハイになるのだが、そのせいもか急に思い立って
台所で見つけたガラス瓶に…
完熟したバナナ、味醂、リンゴ酢、黒砂糖
を混ぜてみた。名づけて「林間学校スペシャル」。
できあがってみるともすごい香りである…
焼酎を入れるとよいらしいのだがウチには無いので、明日、道中のコンビニで購入する予定。
- 作者: 福永光司,吉川幸次郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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福永光司さんの「老子」が良いと聞いたので早速に密林の古書で福永光司「老子」を購入。
密林の写真は表紙だけなので届いた本をみてはじめて本の厚い薄いに気がつく。
本書は400ページあまりの大作である。
老子は約5000字余りの書物だがその理解は至難である。
仏教について考えることが多いが、あるとき久しぶりに老子の一節を読んだ時に心に風が吹いたきがした。
自分の心が狭い意味での『仏教』にこりかたまっていたのをほぐされたきがしたのだ。
高い高い山を裾野から見上げていたときに、山の裾野を迂回して同じ山を反対の麓から頂きを見上げたたら、同じ頂きであるのに周囲の風景は全く違う…そんな感じだろうか。
もうお盆モードなのでゆっくり読書はできないが、章ごとに独立した解説が附されているので時々ぼんやりと眺めるにはちょうどいい。
三十六章を読んでいたら「三宝」は老子の言葉であると書かれていた。
仏教では仏、法、僧を三宝として敬うことが基本だが、中国に仏教がもたらされる以前に既に老子は無為自然に至る「三宝」について述べていて、これが仏教に援用されたらしい。
老子の三宝とは「いつくしみの心」「つづまやかさの心」「世の人の先にたたぬこと」であるという。
訳文も味わい深いものがある。
谷間の神霊(デイモン)は永遠不滅
そを玄妙不可思議なメスという
玄妙不可思議なメスの陰門(ほと)は、
これぞ天地を産み出す生命の根源
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